2007 Fiscal Year Annual Research Report
日本における「良い看護師」の記述:近隣アジア諸国との比較による研究
Project/Area Number |
17592216
|
Research Institution | Oita University of Nursing and Health Sciences |
Principal Investigator |
小西 恵美子 Oita University of Nursing and Health Sciences, 看護学部, 教授 (70011054)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野 美喜 大分県立看護科学大学, 看護学部, 講師 (20316194)
田中 真木 長野県看護大学, 看護学部, 助教 (00405127)
志自岐 康子 東京都立保健科学大学, 保健科学部, 教授 (60259140)
|
Keywords | よい看護師 / 看護倫理 / 徳の倫理 / 日本 |
Research Abstract |
本研究の目的は、日本の看護師が認識する「よい看護師」の特質を明らかにすることである。 研究方法はvan Kaamの現象学的手法を用いて2段階で実施し、「よい看護師」の概念を質的及び量的に調査する。本年度は研究最終年度であり、1段階で抽出した「よい看護師]の仮説的要素をもとに質問紙を作成し、量的な検証を目標とした。 質的結果を研究者間で討議し、プレテスト施行後、次の構成からなる質問紙を作成した。第I部「よい看護師」の特性(35項目)、第II部「よい看護師」の行為・振る舞い・願い(48項目)、第III部「よい看護師」を育てるもの(21項目)、第IV部よい仕事を脅かすもの(21項目)、第V部回答者の属性。回答はリカート選択方式とした。 1.データ収集とサンプルの概要: 医大系及び一般病院に所属する看講師へ600部の質問紙を配布し、470部を回収した.無効回答7部を除く463部(全配布数の77.2%)を分析対象とした。回答者の性別は、男性24名女性419名であり、年齢分布は国内め看護統計調査表(http://www.nurse.or.jp/toukei/pdf、2008)とほぼ同じ構成であった。 2.結果: (1)よい看護師の特性は、第1位「責任感」(80.3%)、第2位「思いやりがある」(68.0%)であった。看護師らにとっての「よい看護師」は専門職としての制御力を示す特性と、入間味を示す特性を併せ持つ入であった。(2)よい看護師の行為、振る舞いは、「ちょっとした変化に気がつく」「間遠いは認める」等が高く支持された。(3)因子分析の結果【知識・技術・態度を備えた実践】【患者側に立つ】【看護職としての自分を律する】【チームワーク】【知識に基づく予見的ケア】【対等な患者看護師関係】【共感】【調和】【主体的行動】の9因子が抽出された累積寄与率48.6%)。 この結果は、文献上の患者の視点および他国のデータと比較し、日本におけるよい看護師の記述をさらに深める。さらに、それらの検討に基づき、看護倫理教育に対して示唆されることを提言していく。
|
Research Products
(18 results)
-
-
-
-
-
[Presentation] 徳の倫理の復興と看護の課題2007
Author(s)
小西恵美子, 八尋道子, 小野美喜, 田中真木
Organizer
日本生命倫理学会第19回年次大会
Place of Presentation
東京
Year and Date
2007-11-10
Description
「研究成果報告書概要(和文)」より
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-