2006 Fiscal Year Annual Research Report
喫煙する看護学生と支援者のパートナーシップによる禁煙支援モデルの開発
Project/Area Number |
17592221
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Research Institution | Miyazaki Prefectual Nursing University |
Principal Investigator |
遠藤 恵美子 宮崎県立看護大学, 看護学部, 教授 (50185154)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 恵子 宮崎県立看護大学, 看護学部, 教授 (30405584)
新田 なつ子 宮崎県立看護大学, 看護学部, 助教授 (10172727)
寺島 久美 宮崎県立看護大学, 看護学部, 助教授 (00272336)
高木 真理 宮崎県立看護大学, 看護学部, 助手 (80341535)
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Keywords | 看護学 / 看護学生 / 看護理論 / 喫煙 / 禁煙支援モデル / パートナーシップ |
Research Abstract |
本研究の目的は、全体性の世界観に拠って立つM.ニューマンの「健康の理論」に基づき、禁煙を願いながらも踏み切れないでいる看護学生と支援者間で行う禁煙支援モデルを作成することである。そのモデルの概要は、支援者とパートナーシップの関係に入った看護学生が、自分を語り、自分自身のパターン(あり様)を認識する機会をもち、そこから洞察を得て、新しい生活のルールを見つけ、成長を遂げるのを支援する、というものである。 本年度の目的は、平成17年度に作成した支援モデル案による成果を発表すること、またその結果を踏まえて、禁煙支援モデルを簡素化した修正モデル案やバリエーションをさらに作成し、第3の研究フィールドを開拓して、これらの修正案を試み、評価することであった。 今年度の研究実績として、今までの研究成果を中間報告として、テネシー州メンフィス市で開催された"Margaret Newman Scholars Dialogue"で発表し、ニューマン理論研究者らの意見や助言を得た。研究参加者であった看護学生らが、支援者とのパートナーシップを通して自分を見つめ、看護学生としての自分自身の生活や学習のパターンに気づき、自分で自己改革の方向を見出していくということ、また喫煙の習慣は、それ単独では解決されずに、学生自身の意識や生活の変化の中で、喫煙の習慣も消失するという点に強い関心が集まり、よい評価を受けた。 さらに、看護学生と支援者のパートナーシップでの面談回数を減らした修正モデル案を作成し、宮崎県内の看護専門学校と大学の2つのフィールドを得て実施した。結果としては、原案のままのモデルの方が、学生の気づきの程度が明確であり、禁煙支援モデルの目的に近づくという感触を得た。さらに、本モデルを効果的に使うための要件なども明らかになった。
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