2006 Fiscal Year Annual Research Report
看護師を対象とした複数判断基準活用のための卒後教育用テキストの開発研究
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17592228
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Research Institution | The Japanese Red Cross Kyushu International College of Nursing |
Principal Investigator |
石田 智恵美 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 助手 (50352349)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久米 弘 九州大学, 大学院人間環境学研究院教育学部門・国際教育環境学, 助教授 (40205175)
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Keywords | 卒後教育 / ワークシート / シミュレーション / タスクマネージメント / 判断基準 |
Research Abstract |
平成17年度に実施した,卒後1年目研修および卒後2年目研修(パイロットスタディ)結果を元に、平成18年度は卒後1年目,2年目および3年目(パイロットスタディ)を対象とした看護の優先度決定に関する思考トレーニングを行った。構成法によって進められる本研究においては,研修目的が達成されたか否かを検討することによって,本研究の目的の達成度が測定可能となる。 1.対象および実施日 対象:平成18年の新任看護師・助産師(卒後1年目)46名,卒後2年目34名,卒後3年目32名 期日・時間:平成17年5月〜18年3月まで,卒後1年目3回,卒後2年目2回,卒後3年目1回。17:30〜19:00 2.研修の概要 (1)目的:記述することにより自己の判断基準を知る,他者の考えを知ることにより他者の判断基準を知る,自己の判断基準を拡大できる 研修に際しては、受講生の記述を促すために発問・応答形式の「ワークシート」を教材として作成し、まず個人作業によって自らの考えに気付かせ、さらにグループワークで視野を広げることをねらった。 (2)研修の進め方:受講者を5〜6名ずつのグループに分け、ワークシートの課題に回答することを求めた。 (3)ワークシートの構成:ワークシートは個人作業課題・グループワーク課題、おはなし・まとめ・おわりに,で構成されている。 3.研修内容 (1)卒後1年目 研修1:注射針課題(注射針を選択する際の基準や知識の確認),研修2:ナースコール課題(6人の患者から同時にコールされた場合の優先度決定),研修3:病棟シミュレーション課題(ケア量が異なる複数の患者のケアをマネージメント) (2)卒後2年目 研修1:予測型看護シミュレーション課題(救急患者の将来を予測しながらタスクマネージメントする),研修2:スケジューリングシミュレーション課題(経時的に業務が増える状況でタスクマネージメントする) (3)卒後3年目 看護の優先度を決定する基準課題(自己が活用している基準を明らかにする) 4.結果 ワークシートの記述内容および感想によると,自己の判断基準に気づき,さらに他者の基準を知ることにより,判断基準が拡大したという記述がみられ,研修の目的は達成されたと推測される。また,ワークシートは前年度の結果を踏まえて効果的な内容に改善されたと評価できる。詳細は別添の中間報告書を参照されたい。
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