2007 Fiscal Year Annual Research Report
コミュニティ・リーダーの育成における看護援助方法の開発に関する研究
Project/Area Number |
17592330
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
成木 弘子 Kyoto University, 医学研究科, 教授 (30237622)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
星野 明子 京都大学, 医学研究科, 准教授 (70282209)
臼井 香苗 京都大学, 医学研究科, 助教 (50432315)
米澤 純子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 講師 (50289972)
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Keywords | コミュニティ・リーダー / 育成 / 行政保健師 / 看護援助 / 開発 / ヘルス・プロモーション / 修正版グラウンデッドセオリーアプローチ / 地域 |
Research Abstract |
1.研究経過:本研究の目的は、ヘルス・プロモーションを推進する上で重要な役割を果たすコミュニ ティ・リーダーの育成に関し行政保健師の看護援助の機能を明らかにすることであり、研究最終年にあたる本年は、本調査の実施、データ分析、報告書の作成を実施した。2.研究結果:コミュニティ・リーダーの育成に関わっている行政保健師11名を対象に半構成的インタビューを実施し、修正版グラウンデッドセオリーアプローチを用いて分析した。その結果、行政保健師によるコミュニティ・リーダーの育成とは、「コミュニティ・リーダーとのパートナーシップを形成し地域の中にコミュニティエンパワメント能力を形成する」であった。この過程は、コミュニティ・メンバーと行政保健師がそれぞれの役割を獲得しながら、互いに協力し合いながら活動し、地域の問題を解決できるようになる力を獲得できるようになるまでに認識の変化とそれを促す行政保健師の支援態度の変化を示していた。また、このプロセスは、「保健事業におけるコミュニティ・メンバーの位置づけの明確化」「コミュニティ・メンバーと行政保健師の協働関係の形成」「コミュニティにおける健康課題への対応能力の形成」の3つの段階がみいだされた。 3.この行政保健師の看護援助モデルとしては、上記2で明らかになった3つの段階を踏まえることが必要であり、特に、「地域保健計画との連動、実践活動からの潜在的ニーズ把握、リーダー資質のある人材の発掘、リーダーへの個別的な支援、グループ運営場面への支援、活動のモニタリング、オープンシステム化への機会の提供」などが重要であることが示唆された。
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