2005 Fiscal Year Annual Research Report
彫刻におけるデジタル立体造形の可能性と新たな表現法の研究と応用
Project/Area Number |
17600008
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Research Institution | Tokyo National University of Fine Arts and Music |
Principal Investigator |
北郷 悟 東京芸術大学, 美術学部, 助教授 (70242394)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木戸 修 東京芸術大学, 美術学部, 教授 (10126302)
橋本 明夫 東京芸術大学, 美術学部, 教授 (10237927)
薩摩 雅登 東京芸術大学, 大学美術館, 助教授 (80272657)
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Keywords | 芸術表現 / 立体 / 彫刻 / アナログ / 人間 / データ / 素材 |
Research Abstract |
研究目的 1)コンピュータ造形システムによる各入力プロセスの造形表現を研究し、数字入力と感覚的手動入力、実素材制作のスキャナーデータ入力など立体出力までの新しい制作方法と表現関係を探究し、教育システムとしての応用と彫刻表現における可能性を探る研究を行う。 研究概要 コンピュータにおける造形システムによる各入力プロセスの造形表現を研究し、感覚を生かした手動入力と数字入力実験を行い、仮想空間内で制作される表現法について、実際の彫刻制作を進めるプロセスにおけるアナログ的な造形表現とデジタル造形表現と対比して研究をした。スケッチなどの初期段階におけるイメージ作成や素材に対する計画や展開など立体造形制作のための流れを3Dデジタル造形表現による方法とクロスし、新しい表現展開の可能性について研究しデータを作成した。 2)考古収蔵品のデジタルデータ化における彫刻・修復応用研究。 本校大学美術館に収蔵されている資料から明治時代に制作された作品についての彫刻研究を行う。 明治初期イタリア人彫刻家ラクーザの彫刻(重要文化財)日本婦人像について造形プロセスと空間概念について研究を行う。また、アーカイブとしての立体芸術作品の可能性を探る。 実素材制作による彫刻作品から非接点によるレンジファインダー方式のスキャナーデータ入力によって作品データを構築する。 ・大学美術館収蔵品の近代彫刻の代表的作品「日本婦人像」(重要文化財)からのデジタルデータの作成 3)、2)の研究に重ね大学美術館収蔵品の修復応用実験研究とデータによって得られる彫刻の新たな考察について研究をした。 明治初期イタリア人彫刻家ラクーザの彫刻(重要文化財)日本婦人像を大学美術館から借用し(大学美術館内)、立体デジタルデータを取得し、石膏原形から当時の造形プロセスと空間概念について研究を行う。また、美術史的考察を加え、彫刻家の視点から表現と時代について研究する事で、日本における彫刻史の新しいラクーザ彫刻について探求する。
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