2006 Fiscal Year Annual Research Report
彫刻におけるデジタル立体造形の可能性と新たな表現法の研究と応用
Project/Area Number |
17600008
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Research Institution | Tokyo University of the Arts |
Principal Investigator |
北郷 悟 東京芸術大学, 美術学部, 教授 (70242394)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木戸 修 東京芸術大学, 美術学部, 教授 (10126302)
橋本 明夫 東京芸術大学, 美術学部, 教授 (10237927)
薩摩 雅登 東京芸術大学, 大学美術館, 助教授 (80272657)
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Keywords | 芸術表現 / 立体 / 彫刻 / アナログ / 人間 / データ / 素材 |
Research Abstract |
芸術分野における立体表現の視点から、現代の「彫刻の美」について考察を行ない、コンピュータを活用した3Dデータの美術研究活用を主に彫刻表現の可能性についてアナログとデジタル両面の造形研究を行なった。 研究1 本校大学美術館に収蔵資料を題材とし、イタリア人彫刻家ラクーザの彫刻作品「日本婦人像」(重要文化財)についてコンピュータと3Dスキャナーによるデータ研究を行う。また、明治時代とヨーロッパにおける造形表現の特性を現地調査によって探り、日本におけるラクーザ彫刻とイタリアにおける表現の差異を明確にし、「日本婦人像」を3D造形システムによって欠損部分を復元する実験を行う。 研究2 コンピュータ造形システムによる各入力プロセスの造形表現を研究として、数字入力と感覚的手動入力、実素材制作のスキャナーデータ入力など立体出力までの新しい制作方法と表現関係を探究し、これまでの制作法ではできなかったフォルムを研究3のシステム応用により彫刻表現における新たな可能性を研究した。 研究3 セラミック鋳造研究として、研究1、2の実験出力したワックス造形からブロンズ彫刻としての鋳造の効率を高める研究を行なった。セラミックブロンズ鋳造の応用研究として、コンピュータから出力するデジタルフォルムをワックスにより立体出力し、ワックス造形からブロンズ彫刻としての鋳造効率を高める研究を行い、セラミック鋳造と彫刻の関係性について可能性を探る研究を行なった。
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