2005 Fiscal Year Annual Research Report
科学研究を支える専門家の育成のためのMOTプログラムの可能性
Project/Area Number |
17650240
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
野上 智行 神戸大学, 学長 (80127688)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 正賢 神戸大学, 発達科学部, 教授 (80143139)
稲垣 成哲 神戸大学, 発達科学部, 教授 (70176387)
山口 悦司 宮崎大学, 教育文化学部, 助教授 (00324898)
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Keywords | 科学技術系人材育成 / MOT / 教育プログラム |
Research Abstract |
本研究では,各国で科学技術人材の戦略的育成をめざして展開されているMOT(Management of Technology)プログラムについて,我が国の科学技術人材育成の現状と「科学研究を支える専門家の育成」という観点から分析し,我が国の高等教育で展開されるにふさわしい教育プログラムのフレームの提案を試みることを目的としている。世界各国でMOT人材育成プログラムが展開しているが,我が国においては関連分野の寄せ集めか、経営学に偏った観点からの展開がほとんどであり,科学研究を支える専門家育成の立場から検討されているとは言い難い。初年度では,以下の3点の研究活動を行った。 1.文献・資料の収集とデータベース整備 MOT人材育成,理工系大学・大学院教育改革に関する国内外の高等教育,科学技術政策,科学教育関連著書,論文,資料を収集し,分析した。収集した文献・資料は,データベース化した。 2.MOT人材育成に取り組んでいる先端的な理工系大学・大学院の実地調査 先駆的にMOT人材育成に取り組んでいる諸外国・国内の理工系大学・大学院を実際に訪問し,実際的な資料をインタヴューなどの手法により収集した。 ・フランス:野上が担当し,フランスのマルセイユ経営大学院、リヨン工科大学、インサリヨン工科大学で資料収集等を行った。 ・OECDとオランダ:小川が担当し,オランダ教育省の主催したOECD関連の国際会議(Declining Student Enrolment in Science & Technology : Is It Real? What Are The Causes? What Can Be Done?)に参加し,資料収集等を行った。 ・日本:稲垣・山口が担当し,国内の大学における先進例を調査した。 3.MOT人材育成ための要件の明確化とプログラムの体系的な評価枠組みの検討 MOT人材育成のための要件の明確化を図りながら,体系的な評価枠組みの仮説的設定等を試みた。
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