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2005 Fiscal Year Annual Research Report

交渉における仮説検証過程分析のための基本課題構築

Research Project

Project/Area Number 17653085
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

瀧川 哲夫  北海道大学, 大学院・文学研究科, 教授 (30098503)

Keywords交渉 / 実験ゲーム / 非対称ゲーム / 仮説検証 / シンプリファイド・ポーカー / ブラフ
Research Abstract

本年度においては,交渉ゲーム課題の開発をおこなった。交渉過程で重要な要素であるブラフ(脅し)ならびに,それに対する検証過程を盛り込むため,ゲーム課題はSimplified Poker(以下,SPと略)を取り上げた。SPは情報の偏在ならびに利得の非対称性をもったゲームであるが,それを対称化する方法を開発した。
本課題の特徴は,利得の対称化をはかることではなく,2人のプレイヤーが置かれた状況の対称化を目指したことである。これまで,実験ゲーム研究としてSPが用いられてきたが,2人の一方がプレイヤーA(勝敗情報の占有者であり,ブラフの行為者)となり,もう一方がプレイヤーBとなって一定回数(100試行以上)のSPを繰り返す。そして,次のセッションとして,プレイヤーの立場を交代して,一定回数を繰り返すという方法がとられている。このような方法では,セッション中は常にプレイヤーの役割が一定となり,非対称の関係が続く。
これに対して,本研究で提案する交代型SP(Alternating-Position form of SP)とは,1試行単位で毎回プレイヤーA,Bの立場を変えてSPを繰り返すという方法である。この方法を用いることによって,被験者間で状況ならびに利得が対称化されるのみならず,予備実験を実施した結果では,プレイヤーAとしてBがコールする可能性について,ならびにプレイヤーBとしてAがブラフをすることについての仮説検証がより明瞭化していることが観察されている。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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