2005 Fiscal Year Annual Research Report
RNAとRNA結合型コアクチベーターの相互作用-転写と選択的スプライシングの接点
Project/Area Number |
17659281
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
鯉淵 典之 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (80234681)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩崎 俊晴 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (80375576)
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Keywords | RNA / 転写因子 / 選択的スプライシング / コアクチベーター / RNA結合蛋白 / CoAA / CoAM |
Research Abstract |
近年、ヒトの遺伝子のセットは2〜3万で規定されていることが分かり、一つの遺伝子が数種の機能の異なる蛋白を規定(選択的スプライシング)したり、一つの蛋白が数種の機能を受け持つ(多機能蛋白)ことにより、少ない遺伝子のセットで効率よくシグナル伝達を行っていることが推定されている。我々がクローニングしたcoactivator activator(CoAA)は転写活性化因子として機能するほか、RNA結合ドメインであるRNA recognition motif(RRM)を持ち、プロモーター依存性選択的スプライシング推進因子として機能する。RNAの中には翻訳されて蛋白を産生するRNAの他、RNAのまま機能するsteroid receptor RNA activator(SRA)のようなコアクチベーターが存在する。RRMを持つCoAA及び、そのスプライシング異性体であり、転写抑制因子であるcoactivator modulator(CoAM)の解析を進めることを目的とし、我々は、新たなアッセイ系を樹立した。 1)In vivo免疫沈降蛋白-RNA結合アッセイ 2)磁力ビーズ結合ポリA-RNAを用いた、迅速蛋白-RNA結合アッセイ 3)発光蛋白ルシフェラーゼによるmammalian three-hybrid assay 4)発光RNAによるin vitro蛋白-RNA結合アッセイ 5)in vitro GST蛋白-RNA pull-downアッセイ 以上のアッセイ及び、既存の実験方法から次の新たな知見が得られた。 (1)CoAAはin vivo及び、in vitroにおいて非特異的にRNAと結合する。 (2)In vivo及び、in vitroでCoAAはRNA型コアクチベーターであるSRAと結合するとともに、転写を相乗的に活性化する。 (3)CoAMはCBPにより活性化された転写を基底レベルまで抑制するが、このとき、histone acetyltransferase(HAT)活性も抑制される。 CoAA/CoAMのRRMにRNAが結合することが示された。今後エピジェネティック解析を加えさらに解析を進めるとともにできたら同種の蛋白の解析も行いたい。
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Research Products
(17 results)
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[Journal Article] Functional characterization of JMJD2A, a histone deacetlyase- and retinoblastoma-binding protein.2005
Author(s)
Grey SG, Iglesias AH, Lizcano F, Villanueva R, Camelo S, Jingu H, Teh BT, Koibuchi N, Chin WW, Kokkotou E, Dangond F.
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Journal Title
J Biol Chem 280
Pages: 28507-28518
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