2006 Fiscal Year Annual Research Report
RNAとRNA結合型コアクチベーターの相互作用-転写と選択的スプライシングの接点
Project/Area Number |
17659281
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
鯉淵 典之 群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (80234681)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩崎 俊晴 群馬大学, 大学院医学系研究科, 講師 (80375576)
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Keywords | RNA / 転写調節 / 選択的スプライシング / コアクチベーター / RNA結合蛋白 / CoAA / CoAM |
Research Abstract |
近年我々がクローニングしたcoactivator activator(CoAA)は転写活性化因子として機能するほか、RNA結合ドメインであるRNA recognition motif(RRM)を持ち、プロモーター依存性選択的スプライシングを活性化する因子として機能する。Steroid receptor RNA activator(SRA)のようにRNA自体がコアクチベ一夕ーとして機能するものが存在する。RRMを持つCoAA及び、そのスプライシング異性体であり、転写抑制因子であるcoactivator modulator(CoAM)の解析のため、我々は、以下のような新たなin vivo及びin vitroタンパク-RNA結合実験を樹立した。 1)in vivo免疫沈降タンパク-RNA結合アッセイ、 2)磁力ビーズ結合ポリA-RNAを用いた、迅速タンパク-RNA結合アッセイ、 3)発光タンパクであるルシフェラーゼによるmammalian three-hybrid assay、 4)発光標識RNAによるin vitroタンパク-RNA結合アッセイ(Liquid Fluorescent RNA pull down assay)、 5)in vitro GSTタンパク-RNA pull-downアッセイ。 以上のアッセイ及び、既存の実験方法から次の新たな知見が得られた。 (1)CoAAはin vivo及び、in vitroにおいて非特異的にRNAと結合する。(2)In vivo及び、in vitroでCoAAはRNA型コアクチベーターであるSRAと結合するとともに、転写を相乗的に活性化する。(3)CoAMはCBPにより活性化された転写を基底レベルまで抑制するが、このとき、histone acetyltransferase (HAT)活性も抑制される。(4)CoAAによる転写活性化及び、CoAMによる転写抑制はRRMの第1RRMを削除すると消失する。
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Research Products
(15 results)