2006 Fiscal Year Annual Research Report
女性の心と身体の調和を診断しケアの処方につながる看護の探求
Project/Area Number |
17659683
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
佐山 光子 新潟大学, 医歯学系, 教授 (50149184)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
定方 美恵子 新潟大学, 医歯学系, 講師 (00179532)
石田 真由美 新潟大学, 医歯学系, 助手 (40361894)
定方 昭夫 長岡大学, 産業経営学部, 教授 (80118108)
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Keywords | 経絡臓器機能測定装置 / 女性 / 看護 / 統合医療 / 経絡臓器機能 / 東洋医学 / 健康 / 養生 |
Research Abstract |
I 経絡臓器機能測定に関する資料収集と研究者交流(カリフォルニア人間科学大学院CIHS) (1)CHISでの資料収集:本山式経絡臓器機能測定装置(AMI)の開発、測定所見、臨床適用に関する研究文献の入手。 (2)研究者との交流:CIHSの教育研究において看護分野の研究者は皆無であった。経絡機能に関して人種や性差を調べた研究はあるが、女性の健康や生体リズムに焦点をあてた研究はなかった。研究者との交流を通じて、AMIは測定誤差や個人の内的変動、個人差が大きく、研究者によって分析対象は素データと指標データの場合があり、また東洋医学的な判読・解釈の難しさのあることが共通の見解であった。一方で、現段階では実証に至らないが個別的、継続的な測定所見は心身の健康状態を反映しているという点で一致した。多くの課題はあるが看護への適用は有意味と考えられた。今後はCIHSの研究者と提携し、AMI測定とともに分析解釈を補強するための心理、身体面の測定指標を追加する必要があることを確認レた。 II AMIの測定所見 (1)不妊治療中の女性に対して、AMIによる経絡臓器機能測定は女性の心とからだの症状をとらえる指標となるかを検討することを目的とし、事例分析を行った。中医学的体質分類では「腎虚」「水滞」「気虚」「お血」、AMIの結果からは「腎経」「膀胱経」「心経」「脾経」の皮膚電気抵抗が高い結果となり、体質と一致する所見であった。 (2)冷え症の女性に対し、冷え症自覚症状調査票をもとに青年期女性74名を冷えの程度により4グループに分類した。冷え症を自覚する3つのグループで「心包経」「膀胱経」の皮膚電気抵抗が高い傾向があり、更に「三焦経」「腎経」の陰陽バランスの欠如が示唆された。 III 19年度計画 (1)考察の視点:女性の心と身体の診断にっながる看護の「みたて」とは何か (2)AMI測定の継続とともに心と身体の診断につながるパラメータの検討と追加 (3)研究のまとめ・執筆
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