2006 Fiscal Year Annual Research Report
国際的ビジネス紛争の法的解決の実効性を高めるための新たなフレームワークの構築
Project/Area Number |
17GS0102
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
河野 正憲 名古屋大学, 大学院法学研究科, 教授 (00047739)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 雅信 名古屋大学, 大学院法学研究科, 教授 (70009819)
和田 肇 名古屋大学, 大学院法学研究科, 教授 (30158703)
|
Keywords | 国際ビジネス訴訟 / 比較法 / 法情報の共有 / 民事訴訟のハーモナイゼイション / 訴訟制度の歴史的研究 / 国際研究者交流 / 多国籍 |
Research Abstract |
1.国際シンポジウム (1)第2回(06年11月2日3日、ドイツ・フライブルク)テーマ:国際的契約紛争初日テーマ:契約訴訟の比較法的研究。河野の報告、ワグナー教授のコメント、加藤教授の報告、ハーガー、アンドリュース両教授がコメント。中東教授が報告、ロザノフ、メルクト両博士がコメント。第2日目テーマ:国際仲裁。国際仲裁における国家裁判所の役割につき河野、シュツルナー、マリーの三教授が報告、仲裁手続における保全処分に関しライポルト、ワグナー両教授が報告。国際仲裁における国家裁判所の役割につき自国の状況をケンギエル、アンドリュウス両教授が報告。多数当事者仲裁につきニクラス博士が報告、国際仲裁における実体法につきマリー教授、西谷助教授が報告、エルボ教授が北欧諸国の報告、仲裁判断の効力につき河野が報告。 (2)第3回(07年2月2日3日、名古屋)テーマ:国際訴訟における裁判官の積極的役割と当事者自治。初日はトロッカー教授が一般報告、外国法確定の裁判所の責任につき河野、フェラン、アンドリュウスの三教授が報告、外国当事者のための特別ケース・マネージメントにつきシュツルナー、クリストファロ、ケンギエル、アンドリュウス教授が報告。第2日目は訴訟上の和解につき河野、マリー、アンドリュウス教授が報告。北欧・エルボ、ポーランド・ポゴノフスキー、ギリシャ・マニオテイス、わが国・草野、ハンガリー・ケンギエル教授が報告。「和解の強制執行」につき河野が報告、マニオテイス教授がコメント。 2.各国民事裁判手続研究 国際的ビジネス訴訟に必要な外国での訴訟手続等に関する基本情報が極めて不足している。本プロジェクトでは参加各国の民事訴訟法専門家の人的ネットワークを基礎に諸国の民事裁判基本情報収集のWG進行中。当面の対象国イギリス、フィンランド、イタリア、ハンガリー、フランスで各300頁程度の英文民事裁判概説書を準備中。
|
Research Products
(2 results)