2006 Fiscal Year Annual Research Report
規則性無機ナノ空間の特性を活かした新しい機能空間化学の開拓
Project/Area Number |
17GS0206
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
岩本 正和 東京工業大学, 資源化学研究所, 教授 (10108342)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒田 泰重 岡山大学, 大学院自然科学研究科, 教授 (40116455)
尾中 篤 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (10144122)
引地 史郎 神奈川大学, 工学部, 教授 (10282857)
小松 隆之 東京工業大学, 大学院理工学研究科, 助教授 (40186797)
岡本 昌樹 東京工業大学, 大学院理工学研究科, 助教授 (10262263)
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Keywords | ナノ多孔体 / 固体触媒 / 固体酸 / 不斉合成 / 有機-無機複合体 / バイオエタノール / 低級オレフィン |
Research Abstract |
固体酸機能の検討においては、昨年度の炭素-炭素二重結合の酸化的水和を拡張し、求核剤としてアルコールを用いた場合にも高選択的シス付加が進行すること、その結果は均一系触媒反応を超えることを見出した。固体触媒による不斉合成では、Cu-M41上でジアゾ化合物によるシクロプロパン化を検討した。反応系にビスオキサゾリンを加え、得られたtrans-体に70%程度の不斉誘起を観測した。触媒中に存在する銅量のわずか1/4程度(モル比)の修飾剤の添加で充分なee値が得られた。また、修飾剤の置換基効果が均一系と不均一系で大きく異なることを見出した。 アニオン交換(WIE)法の研究では、有機-無機複合メゾ多孔体の調製を試みた。即ち、WIE法の交換アニオンとしてフェニルフォスフォン酸イオンを用い、交換時のpH、交換量、界面活性剤の抽出法等を系統的に検討した。Zrに対してフェニル基を30%(モル比)含有する有機-無機複合多孔体の調製に成功した。比表面積は500m^2/gに達した。この新物質はZr-P多孔体よりもはるかに優れた耐水性を示した。 昨年度までの研究でエチレン→プロピレンが可能であることを報告している。本研究者らはエチレンの代わりにバイオエタノールを用いることを着想した。実際、M41上でのC2-C4アルコールの脱水反応、Ni-M41上でのエタノール→低級オレフィンはともに99%超で進行した。本反応は空間速度20,000h^<-1>でも収率よく進行する超高速反応であった。本反応ではエタノールの脱水反応がまず起こり、次いでエチレンの二量化、異性化、メタセシスが進行していると考えている。
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Research Products
(28 results)
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[Journal Article] Hydrogen bonding interaction between imidazolyl N-H group and peroxide : Stabilization of Mn(III)-peroxo complex Te^<iPr2>Mn(η2-O2)(im^<Me>H) (im^<Me>H = 2-methylimidazole)2006
Author(s)
Singh, U.P., Sharma, A.K., Hikichi, S., Komatsuzaki, H., Moro-oka, Y., Akita, M.
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Journal Title
Inorg.Chim.Acta 359・13
Pages: 4407-4411
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[Journal Article] Molecular design of selective oxidation catalyst with polyoxometalate2006
Author(s)
Mizuno, N., Hikichi, S., Yamaguchi, K., Uchida, S., Nakagawa, Y., Uehara, K., Kamata, K.
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Journal Title
Catal Today 117・1-3
Pages: 32-36
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