2020 Fiscal Year Annual Research Report
Study on comprehensive probability forecast of large earthquake
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17H00727
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Research Institution | The Institute of Statistical Mathematics |
Principal Investigator |
尾形 良彦 統計数理研究所, 大学共同利用機関等の部局等, 名誉教授 (70000213)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 階層ベイズ型時空間ETASモデル / 確率予測 / 首都圏直下地震 / 内陸地震長期予測 / 前震のリアルタイム予測 |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)ソフトウェアHIST-PPMの公開。広域の多様な地震活動に適合するように、時空間の階層的な時空間点過程モデル(HIST-ETASモデル、非一様時空間ポアソンモデル、及びマグニチュード分布b値)のパラメタをベイズ的事後分布の最大(MAP)を求めると同時に、予測及びシミュレーションするソフトウェア(HIST-PPM)とそれらの実践的マニュアルを統計数理研究所の発行物で公開した。https://www.ism.ac.jp/editsec/csm/pdf/csm_035.pdf (2)階層的時空間ETAS (HIST-ETAS) モデルを日本内陸部の1885年から現在までの一世紀以上にわたる震源データを用いて推定し、日本内陸地震M≧4の常時地震活動度を求めた。これらをもって全国一律にGutenberg-Richter(G-R)分布(b=0.9)を仮定して各地の永年確率に換算し, 数年~数十年のー定期間の長期予測を計算することを提案した。結果、直下型大地震の長期確率予報の有望性を示唆し、歴史被害地震の配置分布をよく説明することが見られた. (3)地震検出率の時空間推定。大地震直後の懸念されるカタログの中小余震の欠測問題について、G-R分布のb値変化と検出率分布の時空間モデルを構成し調べた。その結果M≧4地震の欠測がモデルの推定及び予測に与える影響は内陸部では凡そ問題無いことを確認した。 (4) M≧4の各地震群について、先行地震同士の時・空間・マグニチュードパタンの統計的識別に基づいてモデル化された、群内での現時点の最大地震よりさらに大きな地震(マグニチュード差が0.5以上)一ヵ月以内に起きる確率の(前震)予測をオンラインで実施できる仕組みと予測の評価法を定式化した。 (5)地球面上の時空間ETASモデルを作成した
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Remarks |
科研費補助研究の成果などの宣伝を適時記入している。
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