2021 Fiscal Year Annual Research Report
Reframing Images of Mongolia: Photographic records from the 19th century to early 20th century
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17H00897
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Research Institution | National Museum of Ethnology |
Principal Investigator |
小長谷 有紀 国立民族学博物館, 人類文明誌研究部, 客員教員 (30188750)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀田 あゆみ 大学共同利用機関法人 人間文化研究機構本部, 総合情報発信センター, 研究員 (10725170) [Withdrawn]
前川 愛 京都外国語大学, 外国語学部, 非常勤講師 (30506796)
大野 旭 静岡大学, 人文社会科学部, 教授 (40278651)
辛嶋 博善 国立民族学博物館, 北東アジア地域研究国立民族学博物館拠点, 特任助教 (60516805)
井上 治 島根県立大学, 国際関係学部, 教授 (70287944)
滝澤 克彦 長崎大学, 多文化社会学部, 教授 (80516691)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 写真 / 画像資料 / エクスペディション / 探検 / ミッショナリー / 布教 / アーカイブズ |
Outline of Annual Research Achievements |
およそ100年前にモンゴルを訪問した多様な旅行者による撮影写真のうち、ノルウェーで保管されているタバコ会社支店のオスカー・マーメンのコレクション、フィンランドで保管されている言語学者ラムステッドに関連するコレクション、スウェーデンで保管されているスウェーデン教会から派遣されたエリクソンのコレクション、ポーランドで保管されている文献学者コトヴィッチのコレクション、ロシアでゴミ箱から発見されて個人の手元に残されているスパイの写真、アメリカ自然史博物館で保管されているロイ・チャップマン・アンドリュースの恐竜発掘調査コレクションなどを利用して、当時の首都であったウルガ(現在のウランバートル)については、仏教建築、仏教儀礼、市場、買売城(漢商人地区)などのシーンに分け、草原部については、発掘調査、遊牧生活などのシーンに分けてそれぞれの特徴を分析した。 ウルガについては同時期のJugderによる絵図が残されているため、この絵図と写真とを対照することによって、描かれていた市場の様子などをより正確に把握することができた。とりわけ、材木の販売や、買売城が倉庫街であることなどが明確になった。 そこで、材木については、さらに森林の変化を読み取る研究を進めるため、鳥取大学乾燥地研究センター共同研究枠に応募し、森林生態学、植物学、建築学、人文地理学の研究者とともに、森林後退のさまを把握した。 こうした研究成果を活用して、国立民族学博物館で2022年3月17日から5月31日まで開催された、日本・モンゴル外交関係樹立50周年記念特別展「邂逅する写真たち-モンゴルの100年前と今」の展示コンテンツを提供し、写真の選定、解説ならびに地図の作成を担当し、また図録の執筆にあたった。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Remarks |
原著論文著者の許可を得て関連論文の英訳も掲載している。
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Research Products
(28 results)