2017 Fiscal Year Annual Research Report
Developing an Archive Infrastructure for Political Data
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17H00969
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
小林 良彰 慶應義塾大学, 法学部, 教授 (40153655)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷口 尚子 慶應義塾大学, システムデザイン・マネジメント研究科(日吉), 准教授 (50307203)
飯田 健 同志社大学, 法学部, 准教授 (50468873)
鎌原 勇太 横浜国立大学, 教育人間科学部, 講師(専任) (70710268)
MCELWAIN KENNETH 東京大学, 社会科学研究所, 准教授 (80768896)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 民主主義 / データ・アーカイヴ |
Outline of Annual Research Achievements |
研究代表者が保有するシステムを学内LAN利用者以外の国内外の研究者が迅速にアクセスできるようにするために、IT技術の進歩に対応して次の機能拡充を行った。 1.DB管理システムの最適化:次の通り、各データの特徴に合わせた最適なデータ・アーカイヴを構築した。①大量データを全文検索する必要があるデータ(判例、法令、議事録、新聞・外交文書等)についてはApache Lucene等の全文検索エンジンを利用し、②大量データを特定のキーで検索する必要があるデータ(国勢調査)についてはNeo4j等のNoSQLデータベースを利用し、③(一般的なRDBでレスポンス低下が起きない)少量なデータ(選挙結果、意識調査等)については OracleやPostgreSQL等のRDBを利用するようにした。また、テーブル構造についても最適化した。 2.EXCEL出力機能の改善:各種データを「EXCEL」でダウンロードする際にCSV形式のファイルもダウンロードできるよう拡張子を「.csv」とするか「.xls」の選択に修正した。 3.政治関連データのXML化:現行システムにインストールされているデータをXML化して各国の法令・判例文書、国会・地方議会議事録等のコンテンツ管理を行い、七ヶ国の多言語検索機能を活かすことを可能にした。また、XMLドキュメントを管理するためのネィティブXMLデータベースであるTamino XML Serverを用いてXMLドキュメントの管理と様々な検索機能(全文検索機能、日本語形態素解析機能等)を使用し、タグ付けされたXMLドキュメント以外にも文書データ、画像ファイル等のデータを格納することを可能にした。 4.政治関連データの拡充:第24回参院選の選挙区候補者全員の選挙公報をコーディングし、また予定外の第48回衆院選の際に全国政治意識調査を実施し、中国の国勢調査と共にインストールした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
政治関連データの拡充について、当初計画通りに、第24回参議院議員選挙の選挙区候補者全員の選挙公報をコーディングし、データ・アーカイヴにインストールした上で、さらに、当初予定していなかった第48回衆議院議員選挙が急遽、実施されたことにより、当初計画を超えて都市規模別・性別・年代別によるクォータ・サンプリングを自分達で迅速に行い、それに基づいて全国意識調査(JESⅥ第1波調査)を実施し有効回収3,000サンプルを得た。また、当初計画になかったJESV第12波・第13波・第14波調査の個票データ及び集計データをデータ・アーカイヴにインストールして、国内外の研究者に公開して利用してもらうようにした。 こうしたデータを用いた研究成果を基に、日本学術会議政治過程分科会との共同主催シンポジウムを3回、ソウル大学行政学大学院との国際シンポジウムやAES(Asian Electoral Studies)国際シンポジウムを主催し、政治関連データ・アーカイヴの国際研究拠点として国内外の多くの研究者にデータを公開しながら国際共同利用・国際共同研究を積極的に推進した。 さらに、当初計画になかった中国の膨大な国勢調査の市別データを33の一級行政区(22省・5自治区・4直轄市・2特別行政区)の各統計局から各々、入手した上で、データ・フォーマット等を統一して本研究データ・アーカイヴにインストールした。これにより、少子高齢化を迎える中国における社会保障問題の課題と改善策について計量分析を行い、多くの論文を執筆した。 また、連携研究者と共にThe Journal of PoliticsやInternational Political Science Review等、Impact Factorの高い学術誌にも査読付論文が掲載された。このように本研究課題では、当初の計画を超えて進展していると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度以降、次のデータ補充及び機能拡充を行う。1.法律・判例データ検索機能の拡充:本研究により各国の法律・政治用語の辞書データのデータベース管理により上記データを七カ国語のいずれでも自由に検索できるシステムに拡充する。2.国勢調査データの補充・拡充:現行システムでは日本及びロシア、インドネシア、シンガポールの国勢調査データを保有する。本研究では、Adabasでのデータベース化とNaturalを利用したC/S型の検索システムの提供、地図情報ソフトでのグラフ作成を可能にするようシステムを拡充し、さらに公開される平成27年度国勢調査市区町村別データを補充する。3.選挙結果データの補充・拡充:現在、現憲法下での第一回衆院選以降の全ての衆院選及び第一回参院選以降の全ての参院選の市区町村別・候補者別及び政党別データを保有する。本研究では、Adabasでのデータベース化とNaturalを利用したC/S型の検索システムの提供、地図情報ソフトでのグラフ作成を可能にするようシステムを拡充するとともに、平成29年度に実施された第48回衆議院議員選挙や研究期間中に実施される第25回参院選の市区町村別・候補者別及び政党別データを補充する。4.意識調査データの補充・拡充:これまでに行われた主な全国意識調査であるJABISS、JES、JESⅡ、JESⅢ、JESⅣ、JESⅤ、15ヵ国による国際比較意識調査データをXML化して管理し、ローデータ及び集計データを閲覧及びダウンロードできるようシステムを拡充する。5.国会・自治体議会議事録データの補充・拡充:現状では、衆参両院及び各都道府県議会の議会議事録が別々に公開されているため一括して検索することができないため、本研究では上記議事録データを自動的に収集した上で一つのデータ・アーカイヴ管理し、一括して検索するようシステムを拡充してデータを補充する。
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[Book] State and good administration2017
Author(s)
Tobin Lee, Jaewan Park, Deokro Lee, Kihung Song, Youngsik Hong, Geunwon Song, Sungho Jung, Sunil Cho, Ki Min, Youngchul Choi, Byungyoung Ahn, Changhwa Jung, Gwangjae Yun, Sooneun Kim, Jaeho Lee
Total Pages
543
Publisher
Seoul: Seoul National University Press
ISBN
9788952119650
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