2021 Fiscal Year Annual Research Report
多様性の経済学:帰納論的ゲーム理論の構築とその応用
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17H00978
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松井 彰彦 東京大学, 大学院経済学研究科(経済学部), 教授 (30272165)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前川 直哉 福島大学, 教育推進機構, 准教授 (20739156)
星加 良司 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 教授 (40418645)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ゲーム理論 / フラットダイバーシティ・モデル / 障害 / 難病 / 性的マイノリティ |
Outline of Annual Research Achievements |
主な活動として、2021年12月には、栗原房江が医療従事関連国家資格を有する聴覚障害者の就労実態に関する研究報告書を発表した。2022年3月には、松井が米国Emory大学に招へいされ、High Tower Seminarという学際的セミナーにおいて、明治時代の難病である脚気をゲーム理論を用いて分析した研究を発表し、議論を行った。2022年には、5月に高崎善人氏のセミナー「『障害と開発』に関する開発経済学研究」が開催され、開発途上国における障害問題を議論した。11月には研究会「障害者権利条約初の日本審査」(オーガナイザー、丹羽太一)が開催され、障害者権利条約の日本における遂行の評価を議論した。12月には、森壮也がオーガナイザーとなり、イスラエル大使館、アジア経済研究所と本研究チームの共催という形で、日本―イスラエル「障害と開発」国際セミナーが開催され、障害者権利条約の「現地化」――すなわち、国際理念としての権利条約が目指す施策と各国の慣習・規範等との間の緊張関係とその緩和に関する問題等を議論した。また、2022年10月には『マイノリティだと思っていたらマジョリティだった件』(松井彰彦・塔島ひろみ編)が、11月には『「地方」と性的マイノリティ 東北6県のインタビューから』(杉浦郁子・前川直哉著)が出版され、フラット・ダイバーシティ・モデルを超克するマイノリティ=マジョリティ関係に関する考察を成果として世に問うた。また、松井と村上愛が岡山県長島にあるハンセン病療養所の愛生園を訪問し、学芸員ならびにハンセン病回復者の話を聞き、国賠訴訟などでは聞くことのできなかったハンセン病の当事者から見た歴史に関する知見を得た。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Remarks |
松井他、岡山県における就労継続支援A型事業所の利用者の就労実態等の解明等のための調査の結果概要報告書、2022年 松井他、医療従事関連国家資格を有する聴覚障害者の就労実態に関する研究(2020)聴覚障害をもつ医療従事者の会 2020年(第3回)就労実態調査・研究 報告書、2021年 西倉実季、「ルッキズム」と向き合うー見た目って大事ですか?、令和4年度千代田区男女共同参画センターMIW講座、2022年
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Research Products
(82 results)