2021 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17H00980
|
Research Institution | Kochi University of Technology |
Principal Investigator |
西條 辰義 高知工科大学, 経済・マネジメント学群, 特任教授 (20205628)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武田 裕之 大阪大学, 大学院工学研究科, 講師 (00638512)
小谷 浩示 高知工科大学, 経済・マネジメント学群, 教授 (80422583)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | フューチャー・デザイン / 太陽光発電 / フィールド実験 / 将来可能性 / 地域愛着 / 将来世代のしあわせ法 / 市民会議 |
Outline of Annual Research Achievements |
ナイジェリアにおいて、太陽光発電におけるフューチャー・デザイン(FD)の効果をみるために、太陽光発電の影響のフィールド実験を実施している。太陽光発電の導入により、必ずしも一般家計の人々のエネルギー消費がより効率的になるとは限らないことがわかった。もう一つは、FDのセッションを導入すると、ある程度、エネルギー消費がより効率的な方向に変化することも発見している。データの解析・分析を経て、論文を作成中である。 国内においては、宮崎県木城町の町制50周年の事業の一環として、FDのワークショップを幾つか開催した。まずは、役場の職員にFDを体験していただき、「今」から「将来」を考えるプレゼント・デザインと「将来」から「今」を考えるFDとでは、ビジョンの中身が異なることを実感してもらった。これを契機に、役場の広報誌のあり方、子どもたちのFD参加などが始まっている。このほか、岡山県においても、県庁の職員による子育て支援のFDの実施をしている。 一方で、高岡市・一関市・彦根市・東近江市・海老名市・我孫子市を対象とするFDに関わるアンケート調査も実施している。「将来の地域の変化に対する受容性」「地域性」「地域愛着」の3点に着目し、地域愛着の強さと将来可能性(将来世代を考え行動する可能性)との相関がみられたが、それと「地域の変化に対する受容性」との相関は見られなかった。ただ、愛着がある群とない群とを比較すると、愛着がある群が有意に高いという結果を得ている。 さらには、トップダウンアプローチであるイギリス・ウェールズの将来世代のしあわせ法とFDの関係、ボトムアップアプローチである市民会議とFDの関係を整理し、これらを組み合わせることで、将来可能性をさらに発揮できることも見いだしつつある。 これまでの成果を『フューチャー・デザイン(仮)』という書籍にまとめ始めている。
|
Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(8 results)