2019 Fiscal Year Annual Research Report
Cosmic HydrOgen Reionization Unveiled with Subaru (CHORUS)
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17H01114
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
井上 昭雄 早稲田大学, 理工学術院, 教授(任期付) (30411424)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
嶋作 一大 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (00251405)
柏川 伸成 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (00290883)
長尾 透 愛媛大学, 宇宙進化研究センター, 教授 (00508450)
矢島 秀伸 筑波大学, 計算科学研究センター, 准教授 (10756357)
岩田 生 国立天文台, TMT推進室, 准教授 (40399275)
大内 正己 東京大学, 宇宙線研究所, 教授 (40595716)
小野 宜昭 東京大学, 宇宙線研究所, 助教 (60631116)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 光赤外線天文学 / 宇宙再電離 / 銀河形成 / 銀河進化 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでに、狭帯域観測データの取得、一次処理と最終画像作成、測光カタログの作成まで完了していた。今年度は、測光カタログの妥当性の検証を徹底的に実施し、その作業を完了させた。その結果にもとづき、CHORUSプロジェクト第一次データ公開を行なう論文を執筆し、初稿をチーム内で回覧中である(Inoue et al.2020準備中)。初期解析データにもとづく科学成果として、広がったライマンα輝線天体の発見報告と、その輝度分布のバラエティを議論した論文を出版した(Haibin et al.2020, ApJ, 891, 177)。 並行して、すばる望遠鏡やスピッツァー宇宙望遠鏡のデータを用いて、初期宇宙のパッシブ銀河(星形成を止めた年老いた銀河)の候補を発見した。これらの銀河が誕生した時期は赤方偏移で14以上という現在の観測限界を大きく超える時代である。宇宙最初期の銀河形成の兆候を初めて明らかにした論文を出版した(Mawatari et al.2020, ApJ, 889, 137)。この成果は日本天文学秋季年会において記者発表した。また、すばる望遠鏡のデータから最遠方の銀河団を発見して論文出版した(Harikane et al.2019, ApJ, 883, 142)。この成果も国立天文台などを通じて記者発表した。さらに、すばる望遠鏡のデータで銀河の電離光子放射率を測定し、宇宙再電離への銀河の寄与を議論する論文を出版した(Iwata et al.2019, MNRAS, 488, 5671)。他にも、アルマ望遠鏡による観測で宇宙再電離期の合体銀河を発見を報告する論文を出版した(Hashimoto et al.2019, PASJ, 71, 71)。これは観測史上最遠方の合体銀河であり、国立天文台などを通じて記者発表した。 その他、多数の成果を挙げることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
観測データの取得、解析は完了しており、第一次データ公開に向けた論文の初稿ができている。今年度中に出版できる可能性が高い。 また、4つの主要科学目的の解析も進捗しており、今年度中に論文をまとめることは可能と考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
CHORUS第一次データ公開論文を完成させ出版することが最優先課題である。次いで、4つの研究課題、すなわち、(a) 銀河・AGNの電離光子放射率測定、(b) 低光度AGN光度関数測定、(c) 種族III星団存在量測定、(d) 宇宙の中性水素分布描画を進め、年度内に論文としてまとめる。 8月に研究チーム全体会合を開催し、結果の共有と議論を行なって、成果の最終的な確認を行なう。
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Research Products
(20 results)