Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
嶋作 一大 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (00251405)
柏川 伸成 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (00290883)
長尾 透 愛媛大学, 宇宙進化研究センター, 教授 (00508450)
矢島 秀伸 筑波大学, 計算科学研究センター, 准教授 (10756357)
岩田 生 国立天文台, TMTプロジェクト, 准教授 (40399275) [Withdrawn]
大内 正己 東京大学, 宇宙線研究所, 教授 (40595716)
小野 宜昭 東京大学, 宇宙線研究所, 助教 (60631116)
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Outline of Annual Research Achievements |
本課題の主要目的である、すばる望遠鏡Hyper Suprime Camに特製の狭帯域フィルターセットを搭載して取得した深宇宙撮像プロジェクトCHORUSの概説論文の出版と、第一次データ公開を完了した(Inoue et al. 2020, PASJ, 72, 101)。また、CHORUSプロジェクトで取得したデータを直接用いた成果として、赤方偏移2から7の広い範囲にわたるライマンα輝線銀河カタログ論文(Ono et al. 2021, ApJ, 911, 78)、赤方偏移1.6未満の宇宙での輝線銀河のカタログ論文(Hayashi et al. 2020, PASJ, 72, 86)を出版した。さらには、赤方偏移3と5の銀河の電離光子脱出率を測定する論文(Yamanaka et al.)、赤方偏移7付近の宇宙で電離度マップを初めて観測的に描き出す論文(Yoshioka et al.)、2枚の狭帯域で同時に輝線を捉えることで赤方偏移5の暗い活動銀河核候補を選出した論文なども今後出版される予定である。 CHORUSプロジェクトに関連して、赤方偏移3の銀河の電離光子脱出を議論した論文(Yamanaka et al. 2020, MNRAS, 498, 3095; Mestric et al. 2020, MNRAS, 494, 4986)、ライマンα輝線銀河と電波21cm線観測の相関から宇宙再電離を議論した論文(Kubota et al. 2020, MNRAS, 494, 3131)、近傍宇宙の電離光子脱出銀河Haro 11の炭素イオン輝線を議論した論文(Micheva et al. 2020, ApJ, 903, 123)、赤方偏移2の銀河間ガスの中性水素分布を議論した論文(Mukae et al. 2020, ApJ, 896, 45)など多数の成果を得た。 また、宇宙再電離期の銀河の性質をアルマ望遠鏡のデータで詳細に議論した論文(Harikane et al. 2020, ApJ, 896, 93; Inoue et al. 2020, MNRAS, 495, 1577; Binggeli et al. 2021, A&A, 646, A26)も出版した。
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