Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河瀬 眞琴 筑波大学, 生命環境系, 教授 (00192550)
内山 愉太 東北大学, 環境科学研究科, 助教 (00710766)
山崎 福容 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 遺伝資源センター, 契約研究員 (00793514)
松井 健一 筑波大学, 生命環境系, 准教授 (50505443)
香坂 玲 東北大学, 環境科学研究科, 教授 (50509338)
Matthews Peter 国立民族学博物館, 超域フィールド科学研究部, 教授 (70281590)
山本 伸一 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 遺伝資源センター, 上級研究員 (70370690)
西川 芳昭 龍谷大学, 経済学部, 教授 (80290641)
入江 憲治 東京農業大学, 国際食料情報学部, 教授 (90408659)
|
Outline of Annual Research Achievements |
年初に, on-line参加も含めメンバーを招集し, 企画会議を実施し, 研究分担や調査地域の担当を確認した. また, 他科研課題との合同研究会を2017年7月に実施した. 個別サブグループとして, 文献調査, フィールド調査及び情報の検証の研究グループを形成し,連係研究者と海外共同研究者の協力を得た. 1)在来作物種の遺伝的多様性評価及び分類:2)言語や文化観点からの遺伝資源利用評価:3)社会経済的観点からの種や品種の利用と農民の権利研究:4)民族・少数民族権利・人類学的研究:5) 政治及び社会動態との関連の評価:6) 総合的な情報化のサブグループを立ち上げ検討を行った. ミャンマーを調査中核として, デスクトップでの情報収集, 伝統知の情報化の基盤検討を山崎を中心に開始した. 先行研究事例の蓄積と課題点を踏まえ, 実施可能性を現地機関と調整し, 現地主務省や現地の公的地権者等との内諾を得て, 他予算と旅費を組み合わせできるだけ効率的に多処について現地予備調査した. 紛争帯漸近地帯である政治的・地理的に隔離された山岳地・照葉樹林・少数民族地帯と相関の高い国境を越えた独自性高い民族活動のある地帯にて調査した. インド東北部ミャンマー国境(河瀬1回, マシウス2回), ミャンマー(河瀬2回(西部と東部), 渡邉4回(西部インド国境1回, 東部タイ国境3回), 入江1回西部国境)), 中国雲南省ミャンマー国境(山本2回, 渡邉1回)及びタイ北西部ミャンマー国境(渡邉1回, マシウス1回)についてそれぞれの国境近辺を調査した. これらについては, データベースにて記録し, 一部は, H30年度以後に論文発表予定である. 香坂及び内山は, 関連学会等での情報収集及びデスクトップ調査の発表を行なった. 現地調査にて得た現地事情を, 他事業と合同で公開研究集会で情報提供した.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
作物の季節性, 現地治安や調査許可等は把握できている. 調査予定地域に訪問できており, 情報も収集できている. データベースの作成の指標の検討も研究会や個別の意見交換推進で, 方向性ができている. また, 調査報告概要は, 公開できるので遺伝資源関連の情報ネットワークやNBRP事業等他事業を通じ, 公開を始めている. 調査報告を論文として取りまとめる検討も研究分担者と進んでいる.
|
Strategy for Future Research Activity |
サブグループでの活動を推進する: 1)在来作物種の遺伝的多様性評価及び分類:2)言語や文化観点からの遺伝資源利用評価:3)社会経済的観点からの種や品種の利用と農民の権利研究:4)民族・少数民族権利・人類学的研究:5) 政治及び社会動態との関連の評価:6) 総合的な情報化. 各部会は研究集会等を随時行う. 一方, 全体研究集会を年一度実施し, 1)-6)のサブグループ横断型の調査チームの構成を検討する. 雨期があるため, フィールド調査は春先の植え付け時期と収穫時期である. 4-6月と10月-11月頃をめどに現地調整を含めた調査を集中実施する.この予定で調査の企画調整, デスクトップの調査検討及び遺伝資源試料の実験研究の企画調整の意見交換等をサブグループごとに行う. 若手研究者養成のため, 大学院生を数週間単位で派遣する検討も進める.
|