2021 Fiscal Year Annual Research Report
Toward an elucidation of transmission mechanisms and pathological conditions of leishmaniasis and Chagas disease
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17H01685
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
加藤 大智 自治医科大学, 医学部, 教授 (00346579)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保 誠 北里大学, 医療衛生学部, 准教授 (40464804)
伊藤 誠 愛知医科大学, 公私立大学の部局等, 客員教授 (90137117)
高木 秀和 愛知医科大学, 医学部, 准教授 (90288522)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | リーシュマニア症 / シャーガス病 / ベクター / リザーバー / 分子疫学 / リスク評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、近年新たな広がりを見せる「顧みられない熱帯病」リーシュマニア症およびシャーガス病について、“感染・病態リスク評価法”を構築し、新たな視点から疫学調査を行うことを目的とする。本年度の研究実績の概要は以下の通りである。1)コロニー飼育下の3種のサシチョウバエの腸内細菌叢を解析した。同じ餌、同じ環境下での飼育にも関わらず、サシチョウバエ種によって腸内細菌叢が異なること、近縁種では類似した腸内細菌叢を持つことを明らかにした。2)スリランカのリーシュマニア症における感染原虫の定量法を確立し、症例に応用した。感染原虫数と病変、抗体価等との比較解析を行った。感染原虫数は、初期病変や特定の臨床型において高値を示し、塗抹検査による原虫の定量結果と相関を示したが、感染原虫数と患者血清抗体価との相関は見られなかった。3)非典型的な症状を呈した皮膚リーシュマニア症の日本での輸入症例について、感染種を同定し、臨床経過についてまとめた。4)チュニジアに分布するサシチョウバエの腸内細菌叢を解析した。捕獲地域や生態系と腸内細菌叢の関連を明らかにした。5)チュニジアのリーシュマニア症流行地で分子診断系を確立した。また感染原虫種を同定し、予想外の原虫種が流行していることを明らかにした。このことは、サシチョウバエの腸内細菌は、遺伝的背景によって規定されることを示している。6)ペルー・クスコ県およびピウラ県のリーシュマニア症流行地域でサシチョウバエの調査を行い、分布サシチョウバエを明らかにした。この中で、げっ歯類感染性のトリパノソーマ原虫の感染を同定した。1), 2)の研究成果については国際誌に報告し、3), 4)については論文投稿中、5)については投稿準備を進めている。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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