2021 Fiscal Year Annual Research Report
唾液中8-ヒドロキシグアニンの酸化ストレスバイオマーカーとしての有用性評価
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17H01908
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
河井 一明 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 教授 (60161262)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
李 云善 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 准教授 (90449950)
川崎 祐也 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 助教 (30721716)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 8-ヒドロキシグアニン / 8-ヒドロキシデオキシグアノシン / 酸化ストレス / バイオマーカー / 唾液 / 尿 / 生活習慣 / 喫煙 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究協力企業において本研究への参加に同意が得られた676名を対象として、令和2年度に採取した尿について、酸化ストレスマーカーである尿中8-ヒドロキシデオキシグアノシン(8-OHdG)のHPLC-ECDによる分析を完了した。尿採取時に同時に行った生活習慣アンケート結果ならびに健康診断結果を合わせて解析して次の結果を得た。全体では、BMI、LDL、ヘモグロビン値は、尿中8-OHdGレベルと負の相関を示した。また、非喫煙者においてBMI、ヘモグロビン、中性脂肪、LDL値が尿中8-OHdGレベルと負の相関を示した。喫煙者では、血糖値が尿中8-OHdGレベルと正の相関、BMI、ヘモグロビン、中性脂肪、LDL値が尿中8-OHdGレベルと負の相関を示した。これらの結果は、平成30年度に実施した1回目の調査結果とよく類似しており、尿中8-OHdGのバイオマーカーとしての有用性が改めて確認された。 また、平成30年度に実施した1回目の調査と令和2年度に実施した2回目の調査の何れにも参加した人440名について、2回の調査における測定値を同一人物で比較した結果、尿中8-OHdG値は良い相関(r2=0.506, p<0.001)を示した。特に尿中8-OHdG値については、これまでの本研究で、日内・日間変動が少なく、各個人固有の値を示すことが明らかとなっており、今回の結果もそれを反映したものと考えられる。1回目と2回目の調査結果の比較において、BMI値が減少した人で尿中8-OHdGの増加が見られた。 平成30年度に実施した1回目の調査において、HbA1cが高い非喫煙者で唾液中8-ヒドロキシグアニン値と尿中8-OHdG値が何も高い値を示した。 以上の研究結果を、国内外の学会で発表した。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)