2019 Fiscal Year Annual Research Report
Study on Integrated Coastal Resource Management and Inhabitant Participation Mechanism for Coral Reef Conservation: To Create Management System for Addressing Regional Problem
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17H01932
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
新保 輝幸 高知大学, 教育研究部総合科学系黒潮圏科学部門, 教授 (60274354)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中西 康博 東京農業大学, 国際食料情報学部, 教授 (60246668)
中村 崇 琉球大学, 理学部, 准教授 (40404553)
中村 洋平 高知大学, 教育研究部総合科学系黒潮圏科学部門, 准教授 (60530483)
安元 純 琉球大学, 農学部, 助教 (70432870)
婁 小波 東京海洋大学, 学術研究院, 教授 (50247970)
三浦 大介 神奈川大学, 法学部, 教授 (30294820)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 環境政策 / サンゴ礁保全 / 海洋保護区 / 与論島 / フィリピン / MPA |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年8月~2019年2月にかけてフィリピン・ビコール地方南カマリネス州サンガイ町のアトライアン島海洋保護区(MPA)に関して実施した、周辺地域の漁業者に対する無作為抽出による世帯調査のデータ解析を行った。MPA管理に対する労働意思量(WTW)と支払意思額(WTP)の規定要因をProbitモデルにより解析した結果、社会関係資本が大きいほどWTW/WTPが有意に大きくなる傾向があることを見出した。すなわち地域の住民組織に属し、それらのメンバーへの信頼が高いほど、WTW/WTPが大きくなる傾向が見出された。 2022年3月11日、同地パルティド州立大学と共同で、上記世帯調査の結果を地域住民や研究への協力者等に報告するオンライン・セミナー「KOCHI UNIVERSITY (KU), JAPAN-PARTIDO STATE UNIVERSITY (ParSU), PHILIPPINES RESULT-SHARING OF RESEARCH PROJECTS IN SAGNAY, CAMARINES SUR」を実施し、これらの結果を報告した。 与論島に関わる研究成果を地域にフィードバックするために、2022年2月3日に「与論島のサンゴ礁再生と環境保全」という題目で地域住民を主たる対象としたオンライン報告会を行った。まず白化による劣化が進んでいた与論島のサンゴ礁の現況について調査結果に基づき報告した。すなわちサンゴ礁外縁部では造礁サンゴの回復が見られるもののサンゴ礁内側の礁池内ではサンゴの回復が見られなかった。人為的影響が考えられるため、陸域の地下水から海底湧水を通してサンゴ礁域へ流出する栄養塩の調査結果を示した上で、リン酸塩が蓄積性栄養塩としてサンゴの骨格形成を妨げるメカニズムを実験室実験で示した。その上で栄養塩の主たる供給源であるサトウキビ農業や畜産の農法改善の方向を示した。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(16 results)