2021 Fiscal Year Annual Research Report
幼児の生活リズム・食・親子関係を基盤とした総合的な健康教育プログラムの開発
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17H01952
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Research Institution | Taisho University |
Principal Investigator |
長谷川 智子 大正大学, 心理社会学部, 教授 (40277786)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 一彦 江戸川大学, 社会学部, 教授 (20192726)
赤松 利恵 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 教授 (50376985)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 幼児 / 母親 / 健康教育プログラム / 介入 / 効果 / 生活リズム / 食 / 親子関係 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,幼児の食・睡眠・親子関係に関する健康教育プログラムを作成することを目的とし,昨年度までに作成した健康教育教材「けんこうニコニコカード」を用いて,有効性の検証を実施した.本調査では研究協力者として吉井瑛美(お茶の水女子大学大学院),會退友美(東京家政学院大学)が参加した. まず,有効性の検証のためのプレテストを保育園で3~5歳児を対象に実施した. 次に,家庭での健康教材使用による有効性の検証のために,事前調査・介入中の調査,事後調査の3種類を実施した.事前調査は,5歳児の母親893人を対象とした.質問項目は,子どもの平日と休日の生活時刻,食事の状況,親子関係の状況,並びに子どもの健康や子どもとの関わりに関する情報収集の状況,子どもの健康に関するヘルスリテラシー等であった.事前調査の最後に生活改善を希望する者に対して,介入調査希望者を募集した.介入群1(54人:親子で「けんこうニコニコカード」を使用し,生活改善を実施),介入群2(27人:母親に健康情報を提供するが生活改善への取り組み任意)に対して4週間の介入を実施した.一方,対照群(112人)は事前・事後調査に回答し,介入は実施されなかった.介入群1では,介入中の状況を1週間毎に計4回尋ね,期間の最後に「けんこうニコニコカード」の有効性の評価を実施した.介入群2では,介入期間の最後に提供した健康情報の有効性や生活改善の実施状況を尋ねた.介入期間直後に事後調査として,事前調査の項目のうち効果にかかわる項目について評価を3群全員に実施した.現在結果の分析中であるが,介入群1は,他群と比べて事前より事後の方が起床時刻や朝食摂取時刻早くなり,時刻の規則性が高まったこと,子どもの食事づくりの参加が増えたこと,遊びにおいてデジタル機器の使用が減少したことなど,介入効果が認められる結果が得られた.
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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