2017 Fiscal Year Annual Research Report
協調的議論の実現にむけた21世紀型スキルとしての認識主体性を育む学習環境の開発
Project/Area Number |
17H02001
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Research Institution | Senshu University |
Principal Investigator |
望月 俊男 専修大学, ネットワーク情報学部, 准教授 (50379468)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
江木 啓訓 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 准教授 (30422504)
脇本 健弘 横浜国立大学, 大学院教育学研究科, 准教授 (40633326)
佐々木 博史 京都大学, 大学院医学研究科, 特定講師 (40379467)
舟生 日出男 創価大学, 教育学部, 教授 (20344830)
加藤 浩 放送大学, 教養学部, 教授 (80332146)
鈴木 栄幸 茨城大学, 人文社会科学部, 教授 (20323199)
久保田 善彦 宇都宮大学, 教育学部, 教授 (90432103)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 協調学習 / 議論 / 可視化 / ネットワーク分析 / 認識主体性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、協調学習において、一人ひとりの学習者が効果的かつ能動的に相互調整・制御しながら協調的議論に参画し、知識構築・知識創造に携わる「認識主体性」を育むことを目的とする。平成29年度は以下のようなことに取り組んだ。 (1) 認識主体性の発揮を促すためのフィードバックを検討する上で、協調的議論において認識主体性を発揮あるいは阻害する要因を明らかにする必要がある。そこで認識主体性や共有認識主体性の発揮を促す要因を検討した。この成果は教育情報システム学会論文誌の解説論文として掲載された。 (2) 1.の調査で得た知見に基づき、協調的議論における認識主体性の発揮を促し、その学習を促す上で重要な点を見いだし、ロールプレイによる育成方法を検討した。具体的には、多様な意見の発言と相互作用が有効であることを体験的に理解する議論発話取得システムの技術調査およびプロトタイプ開発を行った。議論中に誰がどの程度発話したか、どのメンバーに対して発言したか(ターンテイク)などを可視化することで、協調的議論への参画に対する省察を促すことを目指すシステムのプロトタイプまで開発を行った。この成果は情報処理学会論文誌に投稿中である。 (3) また、この発言状況を可視化する方法論を種々検討した。社会ネットワーク分析およびEpistemic Network Analysisの比較検討を行った。この過程でウィスコンシン大学のDavid W. Shaffer教授のグループと、日本教育工学会SIG-05, SIG-06と共同で国際ワークショップを行った。 これらの研究成果を国内外の学会等で発表した。Computer Supported Collaborative Learning (CSCL)国際会議ではBest Paper AwardとBest Technology Paper Awardにノミネートされた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
協調的議論への参画に対する省察を促すことを目指すシステムのプロトタイプの開発が進んだばかりでなく、当初予定していなかった国際共同研究に進展し、よりよい成果が出る可能性が拓かれた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度はユーザ中心設計の手法により、協調学習議論可視化だけでなく、認識論的主体性を発現することを促すインタフェースのデザインを行う。これにあたって情報デザインの専門家や情報デザインを専攻する学生の協力を依頼する。また、ネットワーク分析の手法についてさらに活用可能性を検討するため、国際共同研究を推進する。
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Research Products
(22 results)
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[Journal Article] Effects of Perspective-Takig through Tangible Puppetry in Microteaching Role-Play.2017
Author(s)
Mochizuki, T., Wakimoto, T., Sasaki, H., Hirayama, R., Kubota, Y., Suzuki, H., & Kato, H.
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Journal Title
Making a Difference: Prioritizing Equity and Access in CSCL, 12th International Conference on Computer Supported Collaborative Learning (CSCL) 2017
Volume: 1
Pages: 593-596
Peer Reviewed / Open Access
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