2019 Fiscal Year Annual Research Report
Surveillance system and normative consciousness: its theory and empirical study
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17H02044
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Research Institution | Soka University |
Principal Investigator |
岡田 勇 創価大学, 経営学部, 准教授 (60323888)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 仁志 立正大学, 経営学部, 教授 (70328574)
諏訪 博彦 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 特任准教授 (70447580)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 間接互恵性 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度(第三年度)は、昨年度に行った実験研究の結果を踏まえ、理論的な分析を行った。理論モデルでは監視の程度をはじめ、認知エラーの程度やゲームにおけるコスト便益比などいくつかのパラメータが存在し、その値によって適応的な規範意識が異なる。一方、現実の住民参加型通報システムでは、監視の程度と規範意識に関して定量的な相関関係があると推定できる。この両者の分析結果を統合することで、理論的な裏付けのある現実の理解が可能となる。このため、我々が開発した各種の手法を統合し、監視を想定した系を解析可能なモデリングを試みた。この点が完結したことが今年度最大の実績である。この成果は、「岡田勇, 社会的ジレンマに適応的な規範の計算社会科学:理論・実験・シミュレーションの統合, 社会情報学 8(2), pp.19-33. 2019(12)」や「Okada I, Yamamoto H, Uchida S. Hybrid assessment scheme based on the stern-judging rule for maintaining cooperation under indirect reciprocity. Games 11(1), 13. 2020(2) 」「Yamamoto H, Okada I, Taguchi T, Muto M. Effect of voluntary participation on an alternating and a simultaneous prisoner's dilemma. Physical Review E 100, 032304, 2019(9)」「Toriumi F, Yamamoto H, Okada I. A Belief in Rewards Accelerates Cooperation on Social Media. Journal of Computational Social Science, pp.1-13, 2019(7)」などの査読付き論文への掲載として公表された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定通りの進展だから。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度は、望ましい監視や監視システムの設計方針に関する具体的な提案を行う。これまでの議論を総括して、望ましい監視の在り方や監視システムの設計方針に関する具体的な提案を行う。ここでは、住民参加型通報システムのみならず、放置駐輪、町内会の防犯環境、インターネットにおけるクッキーなどの閲覧者把捉技術やNシステム(自動車ナンバー読み取りシステム)などの各種監視システムへの適応可能性についても考察する。例えば放置駐輪については、監視情報を告知するシステムの導入効果といった関連する研究も存在しており、それらとの関連についても考察する。最終成果は、論文の公表を含む複数の手段で広く周知する予定である。
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Research Products
(18 results)