2020 Fiscal Year Annual Research Report
旅行キャリア発達のための熟達化過程の解明とキャリア対応型観光支援システムの開発
Project/Area Number |
17H02254
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Research Institution | Osaka International University |
Principal Investigator |
林 幸史 大阪国際大学, 人間科学部, 准教授 (10567621)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡本 卓也 信州大学, 学術研究院人文科学系, 准教授 (30441174)
小杉 考司 専修大学, 人間科学部, 教授 (60452629)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 観光写真 / 旅行キャリア / 旅行熟達 / 観光資源 / 観光者の視点 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の第1の目的は、観光者が旅行経験を積むことによる熟達過程を明らかにすることであった。具体的には、熟達した旅行者となるために必要な経験やスキルを明らかにし、熟達に伴う認知・感情変容についても明らかにすることを目指した。本研究の第2の目的は、旅行キャリア発達のための観光支援システムを開発することであった。これまでの研究からは、旅行熟達の5因子構造や、熟達した旅行者となるためには、青年期で感動体験を伴う海外旅行を経験することが重要であることが示唆された。 最終年度にあたる令和2年度は、これまでの研究成果を踏まえ、観光者のキャリア・レベルに応じた情報発信を試みるアクションリサーチの実施を予定していた。しかし、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、アクションリサーチの実施は断念せざるを得なかった。そこで、昨年度のフィールド調査で活用したウェブサイト『観光写真リサーチプロジェクト』の一部を改訂することで、直近2年間で奈良県内を訪れた観光者を対象にオンライン上で調査協力を募り、調査を実施した。ウェブ調査の結果、112名の調査協力者から計745枚の写真が提供された。写真の被写体を林(2019)の撮影カテゴリにもとづいて分類した。そして、調査協力者の旅行熟達度や奈良県内の訪問経験といった変数と、撮影カテゴリとの関連や、撮影された観光資源に対する認知的評価や情緒的反応との関連について分析を進めている。これらを明らかにすることで、過去の旅行経験や旅行熟達度によって、観光資源に感じる魅力や観光地での視点がどのように異なるかを把握できる。それらをもとに、旅行キャリアの段階に応じた最適な観光情報の提供や、観光者のキャリア発達の支援を試みることが可能となる。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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