2020 Fiscal Year Annual Research Report
アリストテレス倫理学の再定位を通した新たな自然主義的倫理学の構想
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17H02257
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
近藤 智彦 北海道大学, 文学研究院, 准教授 (30422380)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
茶谷 直人 神戸大学, 人文学研究科, 教授 (00379330)
岩田 圭一 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (00386509)
高橋 祥吾 徳山工業高等専門学校, 一般科目, 准教授 (10758337)
立花 幸司 千葉大学, 大学院人文科学研究院, 助教 (30707336)
相澤 康隆 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (40647129)
佐良土 茂樹 日本体育大学, 体育学部, 准教授 (40711586)
稲村 一隆 早稲田大学, 政治経済学術院, 准教授 (40726965)
松浦 和也 東洋大学, 文学部, 教授 (30633466)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 倫理学 / 哲学史 / 西洋古典 / アリストテレス / 自然主義 |
Outline of Annual Research Achievements |
プロジェクト最終年度となるはずだった2020年度は、当初の計画では国外から研究者を招聘して総括シンポジウムを開催する予定であったところ、研究代表者のサバティカル研修などの事情を考慮した結果、国内で行う総括研究会と国外で行う国際ワークショップに分けて開催することに決まっていたが、その計画もパンデミックにより変更を余儀なくされた。国際ワークショップに関しては、繰越により次年度以降の開催を試みたが、パンデミックの影響が残るなか研究推進上の時宜を逸したことも考慮し、最終的に開催を断念せざるをえなかったのは残念である。その代わり、繰越を含めた最終年度となる2022年度までの間に、本プロジェクトのメンバーを中心にした英語論文集の準備を具体化に進め、出版社に提出する直前の段階にまで辿り着いたことは喜ばしい。本論文集は、アリストテレスの日本語訳の問題、日本の哲学者によるアリストテレス受容、日本におけるアリストテレス研究の新しい動向、日本におけるアリストテレス哲学の応用の試み、というトピックからなる予定である。その他、本プロジェクトによる最終年度分の成果として、2019年度に開かれた公募ワークショップ「政治的な事柄を〈いま〉哲学するということ:アリストテレス『政治学』を再読する意義の検討を手がかりとして」(オーガナイザー・立花、提題者は研究分担者の相澤・稲村に加えて、福間聡・玉手慎太郎の各氏)の報告が公刊されたほか、酒井健太朗氏の新著『アリストテレスの知識論――『分析論後書』の統一的解釈の試み』の書評会を2021年3月6日に行い、その報告も後に公刊された(書評者は研究分担者の高橋・松浦に加えて、岩田直也・斎藤憲・飯田隆の各氏)。それ以外に発表された主な成果として、研究代表者の近藤、研究分担者の岩田・佐良土・茶谷、研究協力者の文景楠による論文・招待講演・分担執筆論文などがある。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(12 results)