2020 Fiscal Year Annual Research Report
陽明門下の講学活動と「会語」資料に関する総合的研究
Project/Area Number |
17H02271
|
Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
小路口 聡 東洋大学, 文学部, 教授 (30216163)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
早坂 俊廣 信州大学, 学術研究院人文科学系, 教授 (10259963)
鶴成 久章 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (20294845)
伊香賀 隆 佐賀大学, 地域学歴史文化研究センター, 特命研究員 (20722995)
播本 崇史 東洋大学, 東洋学研究所, 客員研究員 (40813572)
吉田 公平 東洋大学, 東洋学研究所, 客員研究員 (70036979)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | 陽明学 / 陽明後学 / 講学活動 / 会語資料 / 良知心学 / 講会 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年1月に突如発生した新型コロナウイルス感染症の世界的流行により、当初計画していた予定の大幅な変更を余儀なくされた。毎年、中国へ渡り、実施していた陽明後学の講学活動に関する実地調査、および、調査地の大学の宋明学研究者たちとの研究交流は不可能となり、また、これまでの研究の集大成として行う予定だった国際シンポジウムも断念せざるを得なかった。ただ、これまで継続してきた陽明講学の会語資料を精読する研究会については、 6月 27日 、12月12日の2回、Zoomを使用して、科研メンバーおよび大学院生の総勢10数名で、オンラインで行った。2回目のリモート会議には、中国からは、海外研究協力者の銭明先生(浙江工商大学教授)、呉震先生(復旦大学教授)、申緒【王+路】先生(杭州師範大学副教授)の3名も参加して、研究交流も行うことができた。研究会の成果については、『白山中国学』通巻27号に、「聶豹「会語」資料(復古書院記他)訳注」と題して発表した。 また、これまでに蓄積してきた陽明講学の会語資料の訳注を、哲学資源として有効に活用すべく、中でも最も完成度が高く、学術的にも極めて価値のある『龍溪王先生會語』全6巻の詳細な訳注と解題を付した全訳注(A5版全1500頁)を編集整理し、王畿をはじめとする陽明講学の会語記録を読むための哲学用語集、及び、人名・地名用語集・講会活動範囲地図集を付録として付して、公刊すべく、科研の出版助成金に応募したが、残念ながら採択は適わなかった。 今後は、「新安理学の脱構築―中国近世の程朱闕里における思想の変遷に関する通時的考察―」という研究プロジェクト(2021年度基盤研究B採択)を新たに立ち上げ、メンバーにも新進気鋭の若手研究者3名を加え、これまで築いてきた中国の研究者たちとのネットワークを活用しながら、更に研究を推し進めていく予定である。
|
Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(3 results)