2017 Fiscal Year Annual Research Report
The post-disaster culture during the reconstruction period : An approach from religious studies and the involvement research
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17H02273
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
弓山 達也 東京工業大学, リベラルアーツ研究教育院, 教授 (40311998)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲場 圭信 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (30362750)
河東 仁 立教大学, コミュニティ福祉学部, 教授 (80224799)
齋藤 知明 大正大学, 人間学部, 専任講師 (80646224)
佐々木 裕子 白百合女子大学, 基礎教育センター, 教授 (60286888)
寺田 喜朗 大正大学, 文学部, 教授 (40459839)
星野 壮 大正大学, 文学部, 専任講師 (60725381)
村上 興匡 大正大学, 文学部, 教授 (40292742)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 東日本大震災 / 震災後文化 / 関与型調査 / 熊本地震 / コミュニティ / アーカイブ化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では下記の地域で調査を行い、5月8日(東京)と3月11-13日(南三陸)で全体会議を開催し、情報を共有した。 【南三陸】4月20-21日、6月17-18日、9月30-10月1日、10月30-31日、11月25-26日に漁港(全23)を中心に写真を撮り、パステル画を作成。2月21-22日に町役場教育委員会等にて、沿岸部の寺社、石碑などに関する情報収集(河東)。2月25-27日、南三陸社会福祉協議会・被災者生活支援センターを訪問、生活者の動向が記載されている資料調査(齋藤)。 【仙台】12月15日-16日、宮城県図書館で資料調査(齋藤)。3月に仙台のカトリック系支援組織関係者への聴き取り調査と資料収集(佐々木)。 【福島】5月2日-4日、いわき市で復興イベント「どんとやれ大漁旗」参与観察(星野・弓山)。11月25-26日、須賀川市、郡山市、福島市で震災後の中国人コミュニティの調査(弓山)。1月16日-17日、会津若松市で震災からの復興についてのトークイベント「特別講座百五〇年の誤読」参加(星野)。1月26日-27日、いわき市の廃仏毀釈と震災からの復興についての展示「百五〇年の孤独」参加(星野・弓山)。3月3日-5日にいわき市の大國魂神社、浄興院、創価学会、富岡町の地蔵院調査(寺田・村上)。 【東京】6月に東京で福島の被災者の子どもたちの支援をしている東京のカトリック系団体関係者への聞き取り調査。2月に被災地支援のフィリピン人たちへの支援に関わってきた司祭たちへの聴き取り調査(佐々木)。 【熊本】熊本市、益城町、宇城市で宗教施設および地域コミュニティ調査(稲場10月24日・25日、12月4日-7日、2月28日-3月2日)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
各調査グループが予定通り調査を実施し、その情報を会議、SNS、学会発表等で共有している。
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Strategy for Future Research Activity |
(1)コミュニティ班:平成28年度に終了した科研費基盤研究C「東日本大震災の地域コミュニティの再編と宗教の公益性に関する調査研究」(代表弓山達也)の内容を引き継ぎ、また平成30年度科研費研究成果公開促進費を受け、いわき市・相双地域の補完調査を行い、成果報告に傾注する。特に宗教団体と震災モニュメントの調査を継続させるとともに、民俗調査(民俗芸能や文化財利用の復興状況)を調査する。 (2)震災後文化班(昨年度までオルタナティブ班と呼称):釜石チームがボランティアの参与観察を持続させつつ、特に長期にわたってボランティアに従事する宗教者・専従者に焦点を当てる。仙台チームはカトリック教会における外国人被災者支援と外国人教会出席動向調査を開始。いわきチームはまちづくりのイベントやワークショップに関わり、参加者の語る宗教的言説の収集に着手する。熊本チームは関与型研究を継続しつつ、そこで構築された関係性をもとに、ローカルな地域資源(地域の寺社等の宗教施設地域住民、行政、民生委員、地域住民のつながりなど)から先人や地域の語り・記憶・伝承、社会生活・生業・季節にまつわる行事などを聞き取るとともに、広域ネットワーク(臨床宗教師の活動や災害NPO・NGOの活動など)、復興のエージェント間の連携の動きによって形成されるオルタナティブな震災文化を抽出する。 (3)アーカイブ班:全入江を対象に現地研究者・地域住民の協力のもと予備調査(聞き取り調査、資料収集・保存、イラスト依頼)、本調査(イラストの作成)、アーカイブ化をはかる。 (4)統括班は上記3班の統合をはかり、定期的な研究会、ミニシンポジウム・ワークショップを開催する。また関与型調査・研究や震災後の諸文化に関する先行研究の吟味も行う。
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Research Products
(9 results)