2019 Fiscal Year Annual Research Report
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17H02282
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
鷲巣 力 立命館大学, 衣笠総合研究機構, 教授 (30712210)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加國 尚志 立命館大学, 文学部, 教授 (90351311)
小関 素明 立命館大学, 文学部, 教授 (40211825)
中川 成美 立命館大学, 文学部, 教授 (70198034)
樋口 陽一 東京大学, 大学院法学政治学研究科(法学部), 名誉教授 (60004149)
三浦 信孝 中央大学, その他部局等, 客員研究員 (10135238)
桜井 均 立正大学, 人文科学研究所, 研究員 (80595851)
湯浅 俊彦 追手門学院大学, 国際教養学部, 教授 (70527788)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 加藤周一 / 丸山眞男 / 戦後日本思想 / 雑種文化論 / 東北アジア / 近代化 / デジタルアーカイブ / 青春ノート |
Outline of Annual Research Achievements |
研究母体である加藤周一現代思想研究センターは、2016年以降毎年秋に加藤周一記念講演会を企画してきた。これには多くの市民が参加してきたが、今年度は5月に移して実施。招聘講師は海老坂武氏(元関西大学教授)、演題は「加藤周一における日本文化への視線」、参加者は200名を超えた。 本年度は加藤の生誕百年に当たり、記念国際シンポジウムを9月21、22日に東京日仏会館にて「加藤周一の知的遺産と世界のなかの日本」と題してシンポジウムを行ない、第二部の「私たちが加藤周一に負うもの」の司会には本研究の代表者である鷲巣が司会を務めた。23日には立命館大学加藤周一現代思想研究センターと同人文科学研究所の主催で「東アジアにおける加藤周一」と題したシンポジウムを催した。中国人2名と韓国人2名、日本人4名の研究者・作家を招聘し、講演とパネルディスカッションを行ない、400人を超える参加者を得て、東アジアにおける「近代化と雑種文化」という問題について三カ国の研究者が意見を交わした。このシンポジウムを踏まえて、次期研究主題を「東北アジアにおける戦後日本思想」に設定した。国際シンポジウムの準備のため、研究会は最低限回数にとどまったが、12月に落合勝文氏の「加藤周一と林達夫」と題した研究発表をもとに活発な議論を行なった。 出版としては『加藤周一 青春ノート』(人文書院、5月)を研究メンバーの鷲巣と半田侑子の共編著として刊行。さらに『加藤周一 称えることば 悼むことば』(西田書店、9月)を刊行した。ともに立命館大学が所蔵する資料の精査ゆえに刊行できた。加藤の手稿ノートの、キーワード検索機能を付したデジタル化を進め、今期も6冊を公開。 丸山眞男研究センターとの共同企画「おしゃべりから始まる民主主義」を9月に公開。図書館との共催で9月から毎月公開講読会「『羊の歌』を読む」を始めたが好評で参加者が徐々に増えている。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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