2019 Fiscal Year Annual Research Report
南方熊楠のノート・書き込み・書簡に関するデータベース作成とその分析
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17H02283
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Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
松居 竜五 龍谷大学, 国際学部, 教授 (40238952)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
畔上 直樹 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (20315740)
橋爪 博幸 桐生大学短期大学部, その他部局等, 准教授(移行) (40412978)
奥山 直司 高野山大学, 文学部, 教授(移行) (50177193)
千本 英史 奈良女子大学, 人文科学系, 教授 (50188489)
安田 忠典 関西大学, 人間健康学部, 教授 (90388413)
唐澤 太輔 秋田公立美術大学, 大学院, 准教授 (90609017)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 民俗学 / 博物学 / 植物学 / 腹稿 / 抜き書き / デジタル画像 / データベース / 書き込み |
Outline of Annual Research Achievements |
南方熊楠の論文執筆のための独特のメモである「腹稿」についての研究のためのワーキンググループを組織し、解読を進めた。その成果を2019年8月におこなわれた南方熊楠研究会夏期例会においてシンポジウムとして発表し、2020年3月刊行の『熊楠研究』14号において「腹稿の謎を探る」と題した特集にまとめた。この研究により、これまで全体像がはっきりしていなかった腹稿の現存数が100を超えることや、熊楠が腹稿を始めたのが1912年から1913年に特定できること、特に1914年1月に始まる「十二支考」の連載のために活用されたことなどが明らかになった。また、熊楠が情報源として「ロンドン抜書」「田辺抜書」という独自の筆写ノートを活用していた他、中国の博物学的知識のために「淵鑑類函」を多用していたなどの興味深い発見があった。 8月の夏期例会においては、この他にシンポジウム「南方熊楠をどのように位置づけるか 学者・研究者・情報提供者」で議論がおこなわれた。また公募制の自由論題を中心として16本の発表があり、これらのうちの多くが『熊楠研究』に掲載されている。 東京、関西、田辺の三箇所で毎月おこなわれている翻刻のための研究会によって、熊楠の日記のうちの未刊行の1914~1941分のほとんどの翻刻草稿を今年度までに完成することができた。 6~7月に南方熊楠顕彰館において「スウィングル展」をおこない、6月22日に関連のシンポジウムをおこなった。このことにより、南方熊楠とスウィングル、田中長三郎の三人の交流に関する概要を明らかにすることができた。 南方熊楠のノートおよび蔵書書き込み、および関連先行研究に関するデジタル画像化を進めたことにより、多くの部分の資料整備を完了することができた。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)