2020 Fiscal Year Annual Research Report
〈難民〉の時代とその表現:1930─50年代北東アジアにおける移動と文化活動
Project/Area Number |
17H02315
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Research Institution | International Research Center for Japanese Studies |
Principal Investigator |
坪井 秀人 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (90197757)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北原 恵 大阪大学, 文学研究科, 名誉教授 (30340904) [Withdrawn]
川口 隆行 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (30512579)
溝渕 園子 広島大学, 人間社会科学研究科(文), 教授 (40332861)
平田 由美 大阪大学, 文学研究科, 名誉教授 (60153326) [Withdrawn]
石川 巧 立教大学, 文学部, 教授 (60253176)
宋 恵媛 大阪市立大学, 大学院文学研究科, 准教授 (60791267)
渡辺 直紀 武蔵大学, 人文学部, 教授 (80409367)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | シベリア抑留 / 在韓被爆者 / 東アジア / 移動 / 植民地 / 記録文化 / 在外経験 / ドキュメンタリー |
Outline of Annual Research Achievements |
当初予定では2020年度は本研究の取りまとめを行う最終年度で、4年間の研究全体の総括を行う国際ワークショップを2020年8月に韓国の大学の研究組織の協力を得て行う予定であった。しかし世界的な新型コロナウイルス感染拡大を受けて海外への渡航は不可能となり、研究期間を1年繰り越すことにした。2020年度には『神々は真っ先に逃げ帰った』という表題で邦訳が出た米国におけるシベリア抑留研究の第一人者アンドリュー・バーシェイ氏と連絡をとって意見交換を行い、英国において国際的視点からシベリヤ抑留研究を推進しているイースト・アングリア大学のシェルゾット・ムミーノフ氏を招聘して、2021年2月6日にワークショップ(第8回研究会)を開催し、ムミーノフ氏の講演とバーシェイ『神々は真っ先に逃げ帰った』のレビューの会を開催した。 繰り越した2021年度には国際ワークショップ「東アジアを移動する人々──20世紀国民史の脱構築と記録文化」を韓国・大邱の慶北大学校との共催でウェビナー形式で開催した。韓国原爆被害者協会・陜川支部長の沈鎭泰氏の講演「在韓被爆者の〈戦後〉」、慶北大学校教授の金慶南氏が記録文化研究の立場から在韓被爆者の経験をいかに語り伝えていくかについて解説した。これに続き、「植民地統治における人と物の流動」「植民地と記録文化」 「在外経験とポリティクス」という三つのパネル・ディスカッションを行い、12人の大学院生の報告者(慶北大学校、総研大、広島大、名古屋大、筑波大)による報告と3人の大学教員(台湾・淡江大、奈良大、名古屋大)のディスカサントによるコメントがあり、日韓中台を中心とする東アジア地域における〈移動〉の歴史と〈記録文化〉をめぐって活発な議論が展開された。 国内研究会も2022年1月5日に第9回研究会を開催し、ドキュメンタリー作家の小柳ちひろさんを招聘してハイブリッド形式で講演会を行った。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(53 results)
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[Book] 翻訳と文学2021
Author(s)
佐藤=ロスベアグ・ナナ編、坪井秀人他
Total Pages
264
Publisher
みすず書房
ISBN
4622089874
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