2019 Fiscal Year Annual Research Report
新義真言系聖教の形成と教学的交流に関する基礎的研究
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17H02342
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Research Institution | Osaka Ohtani University |
Principal Investigator |
宇都宮 啓吾 大阪大谷大学, 文学部, 教授 (40257902)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
苫米地 誠一 大正大学, 仏教学部, 教授 (00340456)
羽田 聡 独立行政法人国立文化財機構京都国立博物館, 学芸部美術室, 室長 (30342968)
山本 真吾 東京女子大学, 現代教養学部, 教授 (70210531)
野呂 靖 龍谷大学, 文学部, 准教授 (70619220)
村川 猛彦 (田中猛彦) 和歌山大学, システム工学部, 准教授 (90304154)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 智積院聖教 / 家原寺聖教 / 訓点資料 / 根来寺聖教 / デジタルアーカイブ / 諸宗交流 |
Outline of Annual Research Achievements |
【目的】前科研において、根来寺聖教や新義真言宗系聖教として貴重な新出聖教群を真言宗智山派総本山智積院に確認し、その多面的把握によって、諸領域から招聘発表や学会賞受賞等の評価を得ることが叶った。そこで、従来聖教とは別系統の新義真言宗系聖教の解明を目指し、智積院新文庫聖教の「いろは函」全て(聖教)の詳細目録の作成と、智積院・新義真言宗系聖教の国語学的な分析・解明、また、言語環境の解明を目指した諸領域による多面的把握を行なう。また、聖教の公開・利用促進の為の技術開発を行なう。 【実績】上記に基づき、智積院新文庫聖教の調査を進め、現在最も点数の多い「み」箱を2/3程度調書を取り終えた。但し、新型コロナ流行によって、智積院における調査が困難となったため、調査自体が中断した。また、調書のデータ入力は調書済のものは全て入力済みで、点検作業を進めている。また、聖教調査に並行してデータ班による聖教のデジタルアーカイブ化等も進め、その一つとして、凸版印刷・富士ゼロックスとの連携に基づき、古写本のデジタルアーカイブ化の研究を進めている。調書作成、デジタル撮影、データ化については、従来より蓄積した画像処理・画像データベースの手法を用い、デジタル機器による特殊撮影も行なった。その方策については、文化財修復の関連業者との意見交換等も行なった。そして、これらの成果については、2019年度開催のシンポジウムで公開予定であったが、こちらもコロナ禍によって発表自体が延期となった。但し、本科研期間中における調査成果として、各自、論考の形で公開した。その他、古写本の調査として、現在、申請者が調査可能である真言宗智山派総本山智積院等や京都府下・滋賀県下の古社寺の訓点資料の予備調査と撮影等をも行なった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナ流行による調査自体の中断による。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナ流行が収まるまでの間、智積院新文庫聖教に関連する聖教の調査・撮影を進め、また、デジタルアーカイブに関する手法を産学連携の元に進めていく。そして、これらの成果を論考・発表・シンポジウム等で公表していく。
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Research Products
(24 results)