2017 Fiscal Year Annual Research Report
近世・近代のヴラーフ人の移動と集団形成に関する基礎的研究:バルカン・中欧・新大陸
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17H02405
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
秋山 晋吾 一橋大学, 大学院社会学研究科, 教授 (50466421)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
戸谷 浩 明治学院大学, 国際学部, 教授 (00255621)
山本 明代 名古屋市立大学, 大学院人間文化研究科, 教授 (70363950)
木村 真 日本女子大学, 文学部, 研究員 (20302820)
松浦 真衣子 高知工業高等専門学校, ソーシャルデザイン工学科, 准教授 (40737235)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | ヴラーフ人 / 移動 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は、国内研究会を5月及び10月に2回開催した。第1回研究会(5月)は、おもに、本研究プロジェクトの趣旨、および、研究期間中の大まかなスケジュール確認を行い、第2回研究会(10月)には研究代表者が基調報告を行い、ヴラーフ関連研究文献の収集・整理の方針の確認を行った。文献情報の集積は、ウェブ上などでの公開に向けて作業を続けている。 プロジェクトメンバー(代表者・分担者・連携研究者・協力者)によるヨーロッパ各国の文書館・図書館・博物館での資史料・展示・文献調査を行った。主な調査先は、ハンガリー国立文書館、ボスニア国立歴史博物館、ブルガリア国立文書館、オーストリア国立軍事博物館、ギリシア国立図書館、セルビア国立文書館、クロアチア国立文書館、スロヴァキア国立文書館などである。 また、ヴラーフ関連フィールドワークとして、ブルガリア・ペルニクのスルヴァ祭の調査、ギリシア・カストリア地方伝統建築調査なども並行して行った。 研究プロジェクト初年度ということもあり、平成29年度には学会報告・論文発表という形で、直接的に本研究にかかわる研究成果の公刊はできなかったが、本研究の準備・関連研究として、秋山晋吾「ミナレットとブショー―オスマン帝国の痕跡を訪ねる」(『ハンガリーを知るための60章』)、戸谷浩「川の街コマーロムのマイノリティ:『トート人』、スロヴァキア人、そしてハンガリー人」(『明治学院大学 国際学研究』)などが発表された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究プロジェクト初年度の平成29年度中は、全般的に順調に研究は進展している。プロジェクトメンバーによる国外での資史料調査は計画以上に進んでおり、平成30年度とそれ以降の調査にむけてより発展することが期待できる。 調査先の文書館・博物館等の臨時休館などの不測の事態が発生する恐れはないわけではないが、調査対象の国・都市は複数にまたがるため、調査順番を調整するなどで対応することが可能である。
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Strategy for Future Research Activity |
計画通り、年度内2回の国内研究会にて、プロジェクトメンバーによる調査報告、ヴラーフ関連文献・資史料の集積と整理を進め、web上での公開の準備を進める。 メンバーによる、現地資史料調査は、計画通り進める。
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Research Products
(6 results)