2018 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17H02448
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
守屋 浩光 関西学院大学, 法学部, 教授 (00330530)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神保 文夫 名古屋大学, 法学研究科, 教授 (20162828)
安竹 貴彦 大阪市立大学, 大学院法学研究科, 教授 (20244626)
神崎 直美 城西大学, 経済学部, 教授 (30348172)
安高 啓明 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 准教授 (30548889)
高木 侃 専修大学, その他部局等, 非常勤嘱託 (40099198) [Withdrawn]
高塩 博 國學院大學, 法学部, 教授 (40236211)
小倉 宗 関西大学, 文学部, 准教授 (40602107)
坂本 忠久 東北大学, 法学研究科, 教授 (60241931)
丸本 由美子 金沢大学, 法学系, 准教授 (60735439)
山中 至 熊本大学, 大学院法曹養成研究科, 名誉教授 (90167718)
牧田 勲 摂南大学, 法学部, 教授 (90209403)
代田 清嗣 名城大学, 法学部, 助教 (70804227)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 藩法 / 大名権力 / 刑事訴訟 / 幕藩関係 / 自分仕置 / 刑罰制度 / 刑事政策 / 近代化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本課題の共同研究は、4年間の研究期間を①撮影・調査②翻刻③判例集・判決録と編纂対象となる史料との照合④史料集の刊行の4つのステップに分けて共同研究を進めているが、今年度は、第1ステップの撮影・調査を引き続き進めるほか、前年度の成果をうけて熊本藩の刑事裁判史料の翻刻を集中的に行い、第4ステップの史料集刊行に向けた準備を本格化させた。 2018年8月には、研究分担者山中至および安高啓明、研究協力者長屋佳歩の研究報告、および史料集編纂方針を協議するための研究会・打ち合わせ会を熊本大学で行った。その結果、史料集の刊行方針としては、編別構成の最初であり、かつ重要性の高い「例」の部分を第1期として刊行することとした。 史料集の編集作業としては、まず山中、安高を中心に、翻刻のためのデジタルカメラ撮影が済んでいない史料について撮影を行った。現在史料集第1期刊行予定分の撮影を完了している。また、安高、研究協力者鎌田浩、長屋、山下葵、川端駆により、撮影した史料画像から「例」「出奔」(一部)の翻刻を行った(今年度は約32万6千文字)。さらに山中により、現時点までに翻刻を完了した史料原稿の校訂作業に着手し、継続中である。 藩法および幕府法をテーマとした共同研究の成果をあらわす論文集の刊行に向けた準備を行っており、2019年度中の刊行を目指している。 また、共同の作業とは別に研究代表者・研究分担者・研究協力者それぞれの分担地域について調査を実施、史料を調査・撮影を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
藩法史料の調査・収集については、研究代表者・研究分担者・研究協力者それぞれの分担地域について調査を実施、史料を調査・撮影したが、これは概ね予定通りに進行している。 史料集の刊行準備については、熊本藩刑事裁判史料集の刊行に向けた作業が順調に進行した。全体の刊行計画を決定し、実際の刊行順をにらみつつ翻刻作業を進行させた。また、本稿が済んだ原稿については、刊行に向けた校訂作業に着手した。 共同研究の成果をあらわす論文集については、研究代表者・研究分担者・研究協力者7名による刊行を予定している。
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Strategy for Future Research Activity |
現時点で最大の労力を費やしているのは史料集刊行に向けての熊本藩刑事裁判史料の撮影・翻刻作業に加え、刊行準備の最終段階としての校訂作業である。史料撮影については研究分担者山中至および安高啓明により順調に進行しているが、研究協力者鎌田浩と安高啓明らにより、この作業をさらにペースアップさせる予定である。翻刻が完了した原稿は研究分担者山中至により校訂を行う。 刊行形態については、分冊での刊行とし、刑事裁判史料のうち、もっとも重要な部分を第1期として刊行する準備を行い、残る部分についても、できる限り早期の刊行を目指す。
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