2020 Fiscal Year Annual Research Report
外交官、国際法学者、そして裁判官としての安達峰一郎に関する総合的研究
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17H02455
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Research Institution | The Open University of Japan |
Principal Investigator |
柳原 正治 放送大学, 教養学部, 教授 (60143731)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
植木 俊哉 東北大学, 法学研究科, 教授 (00160151)
明石 欽司 九州大学, 法学研究院, 教授 (00288242)
岩本 禎之 (李禎之) 岡山大学, 社会文化科学研究科, 教授 (20405567)
三牧 聖子 高崎経済大学, 経済学部, 准教授 (60579019)
丸山 政己 山形大学, 人文社会科学部, 准教授 (70542025)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 国際法 / 国際平和 / 国際裁判 / 安全保障 / 戦争 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年9月フランス・ルアーブルの隣町サンタドレスを訪問した。この地は、1917年11月から翌年11月までの1年間駐ベルギー公使安達峰一郎の公使館と公邸が置かれていた場所である(ドイツ軍による占領のため、亡命ベルギー政府が当地に置かれていた)。その公使館および公邸「ヴィラ・レ・シレーヌ」は、第一次大戦でも第二次世界大戦でも破壊されることはなく、改修はされつつも現存する。現在の所有者であるデュボスク氏の案内で館内をくまなく視察できた。その後は、サンタドレス郷土史研究会の方々と、サンタドレス市の歴史や安達峰一郎の同地での活動について意見交換を行った。また、サンタドレス市庁舎において、同市副市長ルフェーブル氏および同市長ドゥジャン・ドゥラバティー氏から、サンタドレス市の歴史についての情報提供を受けた。今後、『第一次大戦中の日本―サンタドレス市における安達峰一郎―』というタイトルの本をわたくしが執筆し、サンタドレス市が発行することで合意した(2023年1月に原稿を提出し、現在発行の準備中である)。 また、2023年2月から3月3日にかけて、メキシコ外交史料館において安達峰一郎関連の資料の調査および収集を行った。同外交史料館には、安達関連の資料として6ファイルがあることがわかり(分類番号:GAV-20-8-3, GAV-42-20-205, GAV-41-26-62, NC-944-23, NC-2247-12, NC-2247-15)、そのすべてのファイルを閲覧し、すべての文書をデジタルカメラで撮影した。 さらに、こうした資料収集作業の成果を取り入れつつ、安達峰一郎研究の集大成として、2022年12月に『帝国日本と不戦条約―外交官が見た国際法の限界と希望』(NHKブックス)を出版した。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)