2017 Fiscal Year Annual Research Report
大正・昭和期における住宅関連産業の展開と「暮らし」の変容に関する総合的研究
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17H02552
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
中西 聡 慶應義塾大学, 経済学部(三田), 教授 (20251457)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北澤 満 九州大学, 経済学研究院, 准教授 (10362261)
渡邉 恵一 駒澤大学, 経済学部, 教授 (00267387)
中西 智子 (二谷智子) 愛知学院大学, 経済学部, 准教授 (60734853)
山口 由等 愛媛大学, 社会共創学部, 教授 (90326009)
大森 一宏 駿河台大学, 経済経営学部, 教授 (90247594)
寺村 泰 静岡大学, 人文社会科学部, 教授 (20197809)
藤田 幸敏 愛知学泉大学, 現代マネジメント学部, 教授 (30238589)
木山 実 関西学院大学, 商学部, 教授 (30340897)
西澤 泰彦 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (80242915)
満薗 勇 北海道大学, 経済学研究院, 准教授 (40735750)
吉川 卓治 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 教授 (50230694)
湯澤 規子 筑波大学, 生命環境系, 准教授 (20409494)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 住環境 / 住宅産業 / 製材業 / 鉱山業 / 陶磁器業 / 消費生活 / 暮らし / 大正・昭和期 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、実地調査の業種に対応させて、製材・鉱山業班、陶磁器業班、そして「暮らし」の変容を学際的に研究する生活環境班を設置し、それぞれの班ごとに史料調査と共同研究を進め、各班の研究成果や進行状況を研究組織全体で共有するための全体研究会を年度末に開催した。具体的には、製材・鉱山業班は、奈良県吉野の製材・鉱山業者の古文書に関する共同調査を2017年9月と2018年3月に実施し、その家の親戚である大阪府貝塚の廻船問屋に伝わる調度品が京都の博物館に寄贈されたため、その調査を2018年2月に行うとともに、研究成果の中間報告会を2018年3月に開催した。その中間報告会では、研究対象の製材・鉱山業者の製材経営に関する報告と製材の物流に関する報告が行われ、製材経営の特徴や製材の物流の特殊性を研究組織で共有することができた。陶磁器業班は、愛知県名古屋の陶磁器業の同業組合に関する共同調査を2017年9月と2018年3月に実施するとともに、それと関連する岐阜県多治見の陶磁器業の同業組合に関する予備調査を、2017年11月と2018年3月に実施した。そして、これまでの調査の研究成果を班長が論文にまとめて刊行した。また、生活環境班は、愛知県津島の資産家の共同調査を、2017年9月と2018年2月に実施し、そして、これらの各班の研究成果を確認するための全体研究会を2018年2月に開催した。全体研究会では、近年刊行された生活の視点からの経済史の概説書を合評するとともに、各班の研究成果を今後どのように発表していくかについて検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
各班の調査は予定通り順調に行われており、陶磁器業班は新たな資料調査先を見つけることができた。製材・鉱山業班は中間報告会で研究の進展が確認されるとともに、生活環境班では、研究対象の家文書の史料整理と目録作成が完成して、来年度から本格的に共同研究に入ることが可能となった。
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Strategy for Future Research Activity |
製材・鉱山業班は、平成30年度も奈良県の共同調査と研究を進めて中間報告会を開催し、平成31年度に研究成果を学会大会のパネルディスカッションなどで発表したいと考えている。陶磁器業班は、平成30年度も継続して名古屋の共同調査を進めるとともに、岐阜県多治見の共同調査を本格的に実施する予定であり、平成31年度に研究成果を学会大会のパネルディスカッションなどで発表したいと考えている。生活環境班は、平成30年度も愛知県津島の共同調査を継続して進めるとともに、同年度から「暮らし」の変容に関連する諸研究の勉強会および研究報告会を定期的に開催する予定である。
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Research Products
(3 results)