2018 Fiscal Year Annual Research Report
グローバル市場に適応するためのエンジニアリングおよびサプライチェーンに関する研究
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17H02568
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
富野 貴弘 明治大学, 商学部, 専任教授 (90366899)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新宅 純二郎 東京大学, 大学院経済学研究科(経済学部), 教授 (00216219)
永島 正康 高知工科大学, 経済・マネジメント学群, 教授 (20745202)
中道 一心 同志社大学, 商学部, 准教授 (60512001)
藤本 隆宏 東京大学, 大学院経済学研究科(経済学部), 教授 (90229047)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | グローバル・サプライチェーンマネジメント |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度(平成30年度)は、当初の計画通り昨年度に引き続き国内外の製造企業のエンジニアリングおよびサプライチェーンの実態把握をフィールドリサーチをベースに行った。主な調査概要は以下の通りである。 トヨタ自動車の本社(豊田市、2018年10月)とアメリカ現地車両工場(ケンタッキー州ジョージタウン、2019年3月)にて、同社の最新のグローバル・サプライチェーンマネジメントに関する聞き取り調査を実施。本田技研工業の浜松製作所(浜松市、2019年3月)とアメリカ現地車両工場(オハイオ州メアリーズビル、2019年3月)にて、同社の最新のグローバル・サプライチェーンマネジメントに関する聞き取り調査を実施。アパレル企業である寺田ニット(甲府市、2019年5月)にて同社のホールガーメント生産に関する聞き取り調査を実施。パナソニックの上海工場(上海、2019年3月)にて、同社のある製品のエンジニアリングチェーン(製品開発の詳細なプロセス)に関する聞き取り調査実施。その他にも、自動車系の部品メーカー数社の調査を実施した。 また、昨年度までに得られた研究成果の一部を国際学会(25th Annual EurOMA Conference、2018年6月、ブダペスト)にて発表した。この国際学会に提出した発表論文が、国際ジャーナルであるInternational Journal of Operations & Production Managementへの投稿推薦論文に選ばれたため、2019年度中に投稿する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り順調に研究データを収集することができているため、おおむね順調に進んでいると言える。また、上記実績欄にも書いたとおり研究成果の学会発表がきっかけとなり、国際ジャーナル投稿(Q1ジャーナル)への足がかりを得ることができた。とても大きな成果である。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度も引き続き国内外での実態調査を行うが、それと並行してこれまでの調査から得られたデータの本格的な分析を開始し、日本企業のエンジニアリグおよびサプライチェーンマネジメントが抱えている課題抽出と理論構築作業に着手する。そのため、研究メンバーが一同に介するミーティングの回数も増やす予定である。 また、成果の一部をInternational Journal of Operations & Production Managementに投稿する予定であり、その執筆に傾注する。 その他にも、2019年6月に行われるEurOMA2019(於ヘルシンキ)、東京大学ものづくり経営研究センター(研究分担者が運営)が主催している研究会でも成果の一部を発表する予定である。 以上のように、今年度は最終成果のとりまとめに向けた本格的な作業が中心となる。
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