2017 Fiscal Year Annual Research Report
セクシュアル・マイノリティへの適切な対応を促進する産業保健スタッフ向け研修の開発
Project/Area Number |
17H02640
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
大塚 泰正 筑波大学, 人間系, 准教授 (90350371)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
津野 香奈美 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (30713309)
島田 恭子 東洋大学, 21世紀ヒューマン・インタラクション・リサーチ・センター, 客員研究員 (30781380)
藤 桂 筑波大学, 人間系, 准教授 (50581584)
松高 由佳 広島文教女子大学, 人間科学部, 准教授 (80403517)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 心理学的介入 / セクシュアル・マイノリティ |
Outline of Annual Research Achievements |
【当事者調査チーム】 Webパネル調査により,日本の労働者約30,000名を対象に横断調査を実施し,セクシュアル・マイノリティに該当する労働者の割合を明らかにした。また,セクシュアル・マイノリティを含む労働者約5,000名を対象に,ストレスやハラスメント等に関する縦断調査を実施した。 【事業場調査チーム】 無作為に選抜した1,000社の産業保健スタッフに対して,郵送法によるアンケート調査を実施した。アンケート調査では,職場におけるセクシュアル・マイノリティ支援に関する取り組みの有無,内容,効果などについて質問した。また,セクシュアル・マイノリティについての知識を問う質問,ホモフォビアやトランスフォビアに関する質問,セクシュアル・マイノリティ特有の問題を相談された経験の有無や対応方法などに関する質問も含めた。 【支援団体等調査チーム】 国内の支援団体5団体にインタビュー調査を実施した。インタビュー項目は,セクシュアル・マイノリティについての理解を促進する研修プログラムの内容や特徴,効果と参加者の反応,研修を実施して課題に思うこと,産業保健スタッフ向けの介入のアイディアなどであった。また,職場や学校での当事者支援の現状と効果,課題,当事者の支援ニーズ,産業保健スタッフに求められることなどについても聴取した。インタビューの逐語記録をもとにカテゴリー分けを行い,研修や介入の基盤となる内容や,当事者の居づらさを低減するためのポイントなどについて検討した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
おおむね計画通り研究を遂行することができた。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後も定められた研究計画に沿って研究を推進する。
|