2018 Fiscal Year Annual Research Report
英米独仏における「教科教育学」論の史的展開と教科教育学研究者養成制度の研究
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17H02690
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Research Institution | Tokiwa University |
Principal Investigator |
大高 泉 常磐大学, 人間科学部, 教授 (70176907)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
深澤 清治 広島大学, 教育学研究科, 教授 (00144791)
森田 香緒里 宇都宮大学, 教育学部, 准教授 (20334021)
小山 正孝 広島大学, 教育学研究科, 教授 (30186837)
唐木 清志 筑波大学, 人間系, 教授 (40273156)
岡出 美則 日本体育大学, スポーツ文化学部, 教授 (60169125)
溝口 達也 鳥取大学, 地域学部, 准教授 (70304194)
三好 美織 広島大学, 教育学研究科, 准教授 (80423482)
清水 美憲 筑波大学, 人間系, 教授 (90226259)
伊藤 哲章 郡山女子大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (50735256)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 教科教育学論 / イギリス / アメリカ / ドイツ / フランス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、「科研費の審査システム改革2018」案を契機に、今改めて「教科教育学」のあり方に注目と関心が集まる中、「教科教育学」の伝統と実績のある英米独仏における教科教育学の学問研究としてのあり方や位置づけについての議論、すなわち、「教科教育学」論、「教科教授学」論(独、仏、スイスなど)の戦後70年あまりの展開と教科教育学研究者養成システムの特質を詳細に探り、国内外の「教科教育学」論の深化を図ることを目的としている。 平成29年度の研究を継続して、英米独仏の1950年代から現代までの「教科教育学」論の歴史的展開を解明することを目指して、研究組織の研究者が当該教科教育に関するこれまでの研究実績と当該国への人的研究資料的ネットワークを活用して、関連資料の収集、分析、各教科教育学のキーパーソンへのインタビュー調査等を実施し、「教科教育学」論の展開の分析を進めた。イギリス担当(森田、小山、伊藤)、アメリカ担当(深澤、清水、唐木)、ドイツ担当(大髙、岡出)、フランス担当(溝口、三好)それぞれが担当国の「教科教育学」論の歴史・展開・現状等々に関する分析を進めた。また、特に溝口、清水は、国際学会で研究成果の一端を発表した。一方、研究代表者の大高は、ドイツの教科教育学論の新しい動きを見出し、関連資料を精力的に収集し分析を進めた。この動きは、我が国の教科教育学論のあり方にも大きな影響を及ぼすとの知見を得た。ただし研究成果を論文にまとめるまでには至らなかった。さらに、教科教育学研究者養成についての分析は全般に遅れている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成29年度に引き続いて、またその成果を踏まえて、平成30年度は、英米独仏の1950年代から現代までの「教科教育学」論の歴史的展開を解明するため、研究代表者及び分担者が、当該教科教育に関するこれまでの研究実績と当該国への人的研究資料的ネットワークを活用して、関連資料の収集、分析、各教科教育学のキーパーソンへのインタビュー調査等を実施し、「教科教育学」論の展開の分析を進め、特にフランス、アメリカ担当の分担者は研究成果一端を国際学会で発表した。しかし、分担者間で、研究課題遂行の進捗状況が異なっている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度、平成30年度に引き続いて、研究代表者及び分担者は、イギリス、ドイツ、フランス、アメリカに出張し、各教科教育学のキーパーソンへのインタビュー調査等を実施することを継続するとともに、収集した文献・資料・情報の分析をさらにスピード感をもって進め、当該国の「教科教育学」論の展開を探ることと、教科教育学研究者養成の現在のシステム等の解明を進める予定である。特に、担当国に関して、研究課題に直結する研究成果を論文として発表することを強力に推進する。
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Research Products
(15 results)
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[Journal Article] Japanese and Thai researchers’ ways of seeing mathematics lesson: A case study intended for the cross-cultural analysis of lesson study2018
Author(s)
Mizoguchi, T., Inprasitha, M., Changsri, N., Matsuzaki, A., Shinno, Y., Kunseeda, P., and Hayata, T.
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Journal Title
Journal of Science and Mathematics Education in Southeast Asia
Volume: 40(2)
Pages: 103-121
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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[Presentation] A comparative research of mathematics lesson design by pre-service teachers: A case of Japan and Thailand2018
Author(s)
Hayata, T., Mizoguchi, T., Matsuzaki, A., Shinno, Y., Inprasitha, M., Changsri, N., & Kunseeda, P.
Organizer
The 11th International Conference on Educational Research: Innovations for Capacity Building and Networking
Int'l Joint Research
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