2018 Fiscal Year Annual Research Report
日・中・韓三カ国協働による「異己」理解共生を目ざした国際理解教育のプログラム開発
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17H02696
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Research Institution | Joetsu University of Education |
Principal Investigator |
釜田 聡 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (60345543)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永田 佳之 聖心女子大学, 文学部, 教授 (20280513)
森茂 岳雄 中央大学, 文学部, 教授 (30201817)
市瀬 智紀 宮城教育大学, 教員キャリア研究機構, 教授 (30282148)
藤原 孝章 同志社女子大学, 現代社会学部, 教授 (70313583)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 異己 / 日中韓 / 理解と共生 |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度の研究実績は次のとおりである。(1)2018年度第1回打合せ・授業研究会 ①日時:2018年6月15日(金)②会場:宮城教育大学附属小学校公開研究会,③参加者:プロジェクトメンバー,(2)教育心理学会とのコラボ ①日時:9月15日(土)②会場:慶応義塾大学日吉キャンパス「対話的異文化理解授業実践のあり方を考える ―国際理解教育とのコラボレーションー」話題提供者姜英敏,指定討論釜田,(3)ソウル・授業研究会(ソウル)①日時:2018年11月9日(金)②会場:ソウル牛眠(ウミョン)小学校,③参加者:プロジェクトメンバー,(4)北京・授業研究会(北京)①日時・会場 2018年11月22日(木) 北京授業研究会 会場:首都師範大学実験学校 2018年11月23日(金) 北京授業研究会 会場:史家小学校 ②参加者:プロジェクトメンバー,(5)授業研究会・打合せ(日本)①日時・会場 2019年2月22日(金)上越教育大学附属中学校,2019年2月23日(土)中央大学駿河台記念館 ②参加者:プロジェクトメンバー 研究成果と課題は,次のとおりである。日本・中国・韓国の小中学校で,チョコレートのプログラムを活用し,実践と協議を重ねてきた。その結果,相反するアンケート調査結果をめぐり、日本の児童生徒の選択理由を「想像」すると同時に日本児童生徒の「中国や韓国の児童生徒の考え方の想像」を知ることにより異文化理解の限界について実感した。そしてそれにとどまらず「理解できない他者」との共生の方法を考えるきっかけを作ったことが成果として挙げられる。今後の課題として、中日韓の両国の学校事情を克服し、密度の高い、そして内容的に連続性のある対話授業に発展させていくことが必要であると考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
日本と中国,韓国の研究者と実践者が年に数回,三カ国の教室に出向き,実際の授業を通じて,「異己」の認識と共生へのアプローチについて,協議を重ねてきた。授業研究会の内容と回数共に当初予定通りに進んでいる。 以上のことから,おおむね順調に進展していると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年度は,最終年度を迎える。今年度の研究計画は次のとおりである。 1「異己」プロジェクト打合せ(1)日時:2019年4月14日,(2)会場新宿,(3)参加者:プロジェクトメンバー,(4) 主な内容 2019年度の「異己」と2019年研究大会のシンポジウムに向けて,2 2019年6月の日本国際理解教育学会(椙山女学園大学)「異己」シンポジウム(国際委員会主催)発表(予定)・提案:釜田,ソウル:金仙美,北京:姜英敏,(史家小,首都師範大学附属実験学校),日本:堀之内優樹,コーディネーター森茂, 指定討論者藤原,3 2019年9月日本研究打合せ,4 2019年10月北京授業研究会,5 2019年11月ソウル授業研究会,6 2020年2月日本研究会議。 研究内容は,「異己」理解のプログラムを三カ国での実践を通じて,ブラッシュアップし,三カ国の教育現場で活用可能な汎用性のあるプログラムを開発する。
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Research Products
(6 results)