2018 Fiscal Year Annual Research Report
新科目「公共」を核とした公民教育を小中高等学校で効果的に推進するための調査研究
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17H02711
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Research Institution | Toin University of Yokohama |
Principal Investigator |
谷田部 玲生 桐蔭横浜大学, 法学部, 教授 (30311137)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
栗原 久 東洋大学, 文学部, 教授 (00345729)
大澤 克美 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (20323735)
中原 朋生 環太平洋大学, 次世代教育学部, 教授 (30413511)
唐木 清志 筑波大学, 人間系, 教授 (40273156)
西村 公孝 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (40294730)
鈴木 隆弘 高千穂大学, 人間科学部, 教授 (40433685)
桑原 敏典 岡山大学, 教育学研究科, 教授 (70294395)
桐谷 正信 埼玉大学, 教育学部, 教授 (90302504)
磯山 恭子 静岡大学, 教育学部, 教授 (90377705)
鴛原 進 愛媛大学, 教育学部, 教授 (30335880)
橋本 康弘 福井大学, 学術研究院教育・人文社会系部門(教員養成), 教授 (70346295)
田村 徳至 信州大学, 学術研究院総合人間科学系, 准教授 (60710085)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 高等学校公民 / 新科目「公共」 / 単元開発 / 公民教育 / 高等学校公民科 / 公共 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究2年目となる平成30年度は、初年度に引き続き調査部門と単元開発部門で研究を進めた。調査部門はインタビュー調査、さらには質問紙調査を実施するとともに、単元開発部門はモデルプラン作成に向けた単元開発や実験授業を中心に研究を実施した。各部門の具体的な研究内容は以下のとおりである。 まず、調査部門では、「公共」新設は公民科担当教師にどのように受け止められているのか、「公共」の展開を妨げているものがあるとしたらそれは何か、を明らかにするために、現職教員等へのインタビュー調査を実施するとともに、質問紙調査の実施に向けた準備を進めて、質問紙調査を実施した。 次に、単元開発部門のAグループ「公共の扉」では、高等学校学習指導要領及び同解説における「公共」の論点整理を行い、その上で「公共の扉」を構成する3つの中項目に対応したチームで、モデルプラン作成に向けて単元開発を行った。また、他の単元開発チームに影響する総論的な単元「功利主義と義務論」を提案した。単元開発部門のBグループ「社会に参画する主体育成」では、政治的主体チーム、経済法的主体チーム、情報主体チームの各チームで、グループメンバーでモデルプラン開発のために、モデル単元の開発と実験授業等を実施した。単元開発部門のCグループ「持続可能な社会づくり」では、「レポート作成」型、「社会参加学習」型、「シミュレーション学習」型の3つのモデルプラン(それぞれ8時間構成)作成を実施している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究のまとめに向けて、各部門、グループで研究が進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
2年間の研究を踏まえ、研究最終年度は研究のまとめを実施する。研究のまとめに向けて、各部門、グループが研究をさらに推進するが、第30回日本公民教育学会全国研究大会前日の6月22日には九州大学伊都キャンパスで公開研究会を開催して、研究の中間報告を実施する。さらに、2020年1月12日に各部門、グループのメンバーで研究の最終調整と、報告書原稿の調整等を行う。 最終的には本年度中に研究成果報告書を作成して、各方面に配布する。そして、研究成果については、第31回日本公民教育学会全国研究大会前日の2020年6月6日に信州大学松本キャンパスで発表会等を実施して、公表する予定である。
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