2019 Fiscal Year Annual Research Report
Symbiosis between plant and soil microbe for carbon and nitrogen resources associated with mast seeding
Project/Area Number |
17H03837
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Research Institution | Forest Research and Management Organization |
Principal Investigator |
韓 慶民 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (40391180)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
壁谷 大介 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (30353650)
藤井 一至 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (60594265)
野口 享太郎 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (70353802)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 生物多様性 / 結実豊凶 / 資源動態 / 窒素 / 炭素 / 細根 / 滲出物 |
Outline of Annual Research Achievements |
ブナ林における地上部-地下部の資源分配について明らかにするために、苗場山のブナ林において、イングロースコア法(根を除去した土壌中に侵入してくる根の量から生産量を推定する方法)により細根生産量の解析を2生育期間にわたり実施した。本研究では、直径3.2cm長さ20cmのプラスチック製メッシュ円筒(穴径2mm)に現地の深さ0-20cmの土壌を詰めて11月に埋設し、翌年11月までの1年間における細根生産量を解析した。採取したイングロースコアは深さ0-10cmおよび10-20cmの2深度に分け、それぞれについてブナとその他の下層植生の細根を分別した後に重量を測定した。また、直径0.5m2のリタートラップによりリターフォールを採取し、同期間のリターフォール生産量を求めた。その結果、ブナの細根生産量は約300-500 g m-2 y-1で、そのうちの6割強が表層の深さ0-10cmに分布していた。下層植生の細根生産量はブナと比較すると小さく,約10-25 g m-2 y-1であった。一方、リターフォール生産量は約400-500 g m-2 y-1で、その中で最も大きな割合を占めていたブナの葉リター生産量は約300-350 g m-2 y-1であった(図1)。以上の結果は、本研究のブナ林では、細根生産量がリターフォール生産量(≒葉の生産量)に匹敵する生産量を示し、光合成産物の地上部-地下部分配パターンに大きく寄与することを示唆している。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)