2019 Fiscal Year Annual Research Report
長期・非金銭・本業への効用を重視する農業参入企業の効用構造の解明と参入理論の構築
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17H03880
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture |
Principal Investigator |
渋谷 往男 (澁谷往男) 東京農業大学, 国際食料情報学部, 教授 (20557079)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
納口 るり子 筑波大学, 生命環境系, 教授 (00323246)
齋藤 文信 高崎健康福祉大学, 農学部, 准教授 (40425476)
吉田 行郷 農林水産省農林水産政策研究所, その他部局等, 研究員 (70425726)
大仲 克俊 岡山大学, 環境生命科学研究科, 准教授 (80757378)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 農業参入 / 企業参入 / 出資 / 資本譲渡 / 業種 / 規模 / 農福連携 / 経営戦略 |
Outline of Annual Research Achievements |
予定していた海外での企業の農業参入に関する実証研究については、新型コロナウィルスが蔓延したため、実施することができなくなった。このため、これに代えて国内での農業参入事例調査とした。さらにこれに加えて農業参入の主要業種である食品産業および建設業からの参入についての事例研究を当該分野の研究者からの講演と議論によって、分析を深めることとした。 結果的に、国内での農業参入事例調査では、いったん農業に参入した企業の株式を別の企業に譲渡することでさらに農業経営の発展を目指すという新たなモデルの萌芽を見いだすことができた。また、研究者からの講演では、企業の農業参入について、農業構造論的な分析アプローチと企業戦略論的な分析アプローチがあることが明確になった。 また、本研究の成果を活用して、日本農業経営学会の大会で「事業継承手法としてのM&Aの実態と課題」というテーマでシンポジウムを行うことにつながり、研究代表者がシンポジウムの座長を務めた。 さらに、これまでの研究を生かした学会発表、論文を行った。また、本研究課題は社会課題に直結したものであり、純粋に学術的な研究成果だけではなく、農業者や行政職員が読者である雑誌への掲載、加えて、民間企業者向けの大規模なセミナーでの講演など多彩な研究実績を挙げることができた。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Remarks |
農林水産省主催、日経ビジネス共催の「農業参入フェア2021~成功する農業参入・農業経営のノウハウ~」において、研究代表者の渋谷が東京・大阪・福岡の3会場において、本科研の研究成果を生かして「なぜ企業は農業に参入するのか」と題する基調講演を実施した。
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Research Products
(8 results)