2019 Fiscal Year Annual Research Report
新規補体測定系の開発と構築により補体関連疾患の病態を解明する
Project/Area Number |
17H04108
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Research Institution | Rakuno Gakuen University |
Principal Investigator |
若宮 伸隆 酪農学園大学, 農食環境学群, 教授 (20210867)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 徳光 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (80252708)
鈴木 定彦 北海道大学, 人獣共通感染症リサーチセンター, 教授 (90206540)
大谷 克城 酪農学園大学, 農食環境学群, 教授 (90396367)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 補体 / 検査系 / 補体関連疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年難治性疾患に補体活性化の関与が疑われている。しかし現在、補体活性化と疾患病態を結びつける補体因子の適切な検査やその体制が存在しないために、その詳細は不明である。本研究の目的は、新規補体活性化測定系の開発と構築を行い、標準検査系である補体活性化分解物測定系を再整備・構築し、補体関連疾患 の補体活性化病態メカニズムの解明を行うことである。研究は以下の5項目を行った。1.世界標準の補体系検査の構築 2.新規補体活性化測定系を開発・構築 3.疾患確定した既存患者血液を研究1,2の測定系に供し、検査の基準値設定 4.前向き試験で収集する患者血液を研究1,2測定系に供し、 補体活性化度の評価 5.3,4における補体検査値と患者病態情報を得て、本補体関連疾患の補体活性化度の解析。 しかしながら、臨床研究(項目3-5)については、患者数がそれほど発生しないために生物統計に耐える研究となるには、さらなる収集が必要であり現時点では研究成果は出ていない。現時点での本研究成果は、C3, C4, CH50, Ba, sC5b9, C5a, CFH, CFI, C1-INH活性, CFH-IgGを測定できる補体因子検査系10項目を樹立できたこと。さらに、上記10項目の基準値を策定したことである。25名に関しては、日本補体学会の学術集会2017年度で報告し、70名による基準値は、2019年12月学会誌「補体」にて公表した。現在さらに、健常人の血液採取を進めており、今後は100名から200名規模での基準値を策定することを計画している。また、2.新規補体活性化系の開発では、国際特許を申請しその周辺研究を行っている。補体関連疾患患者の血液サンプルは症例数は少ないが順調に収集できており、基準値や疾患相互の比較検討は、次の基盤研究に引き継がれて行うことが計画されている。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Presentation] BIOCHEMICAL AND GENETIC ANALYSES OF COMPLEMENT-RELATED FACTORS IN JAPANESE PATIENTS WITH HYPERTENSIVE DISORDERS OF PREGNANCY,2019
Author(s)
Inoue N, Neki R, Ohtani K, Hidaka Y, Ida K, Yokouchi-Konishi T, Nakanishi A, Yoshimatsu J, Kokame K, Wakamiya N, Miyata T
Organizer
17th European Meeting on Complement in Human Disease.
Int'l Joint Research
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