2018 Fiscal Year Annual Research Report
Research for constituents of microbiome in twins
Project/Area Number |
17H04134
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
冨澤 理恵 大阪大学, 医学系研究科, 特任講師(常勤) (20584551)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本多 智佳 大阪大学, 医学系研究科, 特任准教授(常勤) (40625498)
國澤 純 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 医薬基盤研究所 ワクチン・アジュバント研究センター, センター長 (80376615)
乾 富士男 畿央大学, 健康科学部, 准教授 (80469551)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 腸内細菌叢 / 双生児 / 認知 |
Outline of Annual Research Achievements |
腸内細菌叢が認知症の発症や進行に関わっていることが既に分かっているが、腸内細菌叢には遺伝と環境の両方の影響を受け、認知症にも多少の遺伝の影響と環 境の影響があると言われている。疾患を予防しようとするとき、特に環境を改善するというアプローチが重要である。ふたごを対象にするということは、遺伝要 因を制御し、特定の環境因子の影響を明確にでき、“スーパーコントロール”の特徴を用いた双生児研究法が有用な手法である。我が国の認知症の方への介護や 医療などにかかっている社会的なコストが、2014年の1年間で約14.5兆円にのぼったと厚生労働省の研究班より発表された。認知症の方の腸内細菌叢と健 康な方の細菌叢の構成が違うことが既に明らかにされている(Mitsuoka; 2014)。これより腸内細菌叢を含めた腸内環境を整えることで、健康維持だけでなく、認 知症の予防、改善につながることが示唆されている。また、腸内細菌叢にも人種などの遺伝要因や食事やエネルギー代謝などの環境の影響が大きいことを考えると、これら生活習慣を踏まえた腸内細菌叢の由来の検討を日本独自に推進する必要がある。 本研究は双生児研究を用いて、日本人の遺伝的・環境的要因を考慮し、腸内細菌叢に着目し、認知症の予防に有用な環境因子に関する知見を得ることを目的とする。 これまでに成人より便検体とストレス、パーソナリティーなどとともに身体機能や健康状態についても同時にデータ収集をした。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
対象者は大阪大学ツインリサーチセンターに登録されている方に参加の意向を確認した後、研究協力をお願いしている。認知機能に着目していることから対象者との調整については時間をかけている。他の研究調査との協力関係のもと、着実に充実したデータを収集するようにしている。
|
Strategy for Future Research Activity |
対象者を同じくする他の研究調査体制との連携を持って行う。 海外の研究と比べて対象者数で叶わない本邦のふたご研究の現状より、協力していただける対象者の方からは確実なデータとなるように、調査方法については個 別に対応できるようにする。
|
Research Products
(2 results)