2017 Fiscal Year Annual Research Report
Is a deteriorate in oral health the risk factor for metabolic syndrome? The Suita study
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17H04388
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
小野 高裕 新潟大学, 医歯学系, 教授 (30204241)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮本 恵宏 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 部長 (10312224)
來田 百代 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (10733082)
小久保 喜弘 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医長 (20393217)
山鹿 義郎 新潟大学, 医歯学総合研究科, 特任助教 (20736607)
高阪 貴之 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (40755360)
金田 恒 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (60322103)
小飯塚 仁美 新潟大学, 医歯学総合病院, 医員 (80783349)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | メタボリックシンドローム / 生活習慣病 / 口腔健康 / 咀嚼能力 / 歯周病 / 循環器疾患 / 前向きコホート研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
1) 平成29年度の初回受診者は14名、2回目受診者は158名であり、これまでの合計として、ベースラインデータ2328名、再評価データ1286名となった。上記のうち787名について、ストレスの有無、唾液中のストレスマーカーであるIL6の濃度、口腔健康状態の関係について分析したところ、ストレスを感じている者は唾液中IL6濃度が高値であり、咀嚼能率低値群にのIL6濃度が高いことが明らかとなったことから、咀嚼能率の低下と慢性ストレスとの関連性が示唆された。 2) 上記のうち現在歯数20以上の1425 名について、咀嚼能率低値に関連する因子を分析したところ、機能歯数と臼歯部咬合支持の減少,最大咬合力の低下が咀嚼能率低下のリスクとなること、また咀嚼能率の低下に伴ってグミゼリーの噛みづらさが生じていることが示唆された。 3) 上記のうち1068名を対象に、ベースライン時と再評価時の咀嚼能率の変化の要因について分析したところ、歯科医院を定期受診している者は低下率が低いことが明らかとなった。 4) 上記のうち1780名を対象に、咀嚼能率4群におけるメタボリックシンドロームの罹患率を比較したところ、最も高い群に較べて下位から2番目の群において、有意に高いodds比(1.46)が得られたことから、咀嚼能率の低下とメタボリックシンドローム罹患との間に関連があることが示唆された。 5) 上記のうち1856名を対象に、メタボリックシンドローム構成要素と歯周病との関連について分析したところ、男女ともにHDL低値と歯周病との間に有意の関連が認められた。また、メタボリックシンドローム構成要素の数が増加するにつれて、歯周病のリスクが高くなることから、両者の関連が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度の目標として、初回検診者50名、2回目検診者500名を予定していたが、いずれも予定の約1/3の数になった。理由として、マンパワーの確保が十分にできず、週当たりの検診回数が減少したことが挙げられる。 また、国立循環器病研究センターにおいてデータセットを構築する作業が進まず、予定していた口腔健康と全身の健康との縦断解析が進まなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
ベースラインデータ数は2300名を越えたので、今後の努力によりフォローアップデータを増加すれば、縦断解析に耐えるデータベースとなり得ると思われる。また、データセットを構築する作業が進まなかった点については、次年度国立循環器病研究センターにおいてデータセット作成の人員を増やして対応する予定となっている。
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Research Products
(11 results)
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[Journal Article] Relationship between Metabolic Syndrome Components and Periodontal Disease in a Japanese General Population: the Suita Study2017
Author(s)
Kikui, M., Kokubo, Y., Ono, T., Kida, M., Kosaka, T., Yamamoto, M., Watanabe, M., Maeda, Y., Miyamoto, Y.
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Journal Title
Journal of Atherosclerosis and Thrombosis
Volume: 24
Pages: 495-507
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Relationship between metabolic syndrome and objective masticatory performance in a Japanese general population: the Suita Study2017
Author(s)
Kikui, M., Ono, T., Kokubo, Y., Kida, M., Kosaka, T., Yamamoto, M., Nokubi, T., Watanabe, M., Maeda, Y., Miyamoto, Y.
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Journal Title
Journal of Dentistry
Volume: 56
Pages: 53-57
DOI
Peer Reviewed
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[Presentation] 都市部一般住民における継続的な歯科定期受診と咀嚼能率との関係について ―吹田研究―2017
Author(s)
藤井克則, 小野高裕, 來田百代, 高阪貴之, 菊井美希, 橋本 栄, 伏田朱里, 山本雅章, 金田 恒, 長谷川陽子, 小久保喜弘, 野首孝祠
Organizer
第28回日本咀嚼学会学術大会
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