2020 Fiscal Year Annual Research Report
The Manuscript Culture of Early-Modern Japan: Creating an Internationally Accessible Catalogue of Japanese-Language Manuscripts at UC Berkeley
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17H04520
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Research Institution | Meisei University |
Principal Investigator |
勝又 基 明星大学, 人文学部, 教授 (00409533)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青山 英正 明星大学, 人文学部, 教授 (10513814)
佐々木 孝浩 慶應義塾大学, 斯道文庫(三田), 教授 (20225874)
佐藤 温 日本大学, 経済学部, 講師 (30609152)
亀井 森 鹿児島大学, 法文教育学域教育学系, 准教授 (40509816)
川平 敏文 九州大学, 人文科学研究院, 准教授 (60336972)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 日本近世文化 / 海外学術交流 / 書物文化 / 写本 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度までに、米国UCバークレーC.V.スター東アジア図書館での、古典籍現物を手に取っての現地調査を一通り終えた。それを踏まえて、2020度は、日本国内で、データベースの構築・整備を行った。具体的には次の通りである。 1)画像の整理:本研究では、調査のため書物の写真撮影を特別に許されている。これを今後の追跡調査に利用しやすいよう、pdf化してファイル名を統一した。また各タイトルに捺されている蔵書印を全て切り出して、蔵書印で検索できるようにするための下準備を行った。 2)書名、人名のふりがな、ローマ字の付与:現地でエクセルオンラインに入力した書名、人名、序跋者、書写者、旧蔵者などのそれぞれに、ふりがなを付した。又それに基づいてローマ字も付した。このデータベースの目標の一つに、海外の研究者でも利用できることがあるからである。 3)データベースのためのプログラミング:こうして作成したデータベースをより利用しやすい形で提供するために、プログラミングを始めている。プログラミングで目指しているところは3点ある。第1に、検索しやすこと。第2に、内閣文庫国書分類目録のように、通読できる目録であること。第3に、蔵書印をもとにグルーピングして、三井文庫に収める以前の蔵書群を検索できることである。 以上の作業を、勝又を中心に、学生アルバイトを雇用して行った。コロナ禍のため、ほぼすべての作業をオンラインで行った。 また共同研究者は、それぞれのテーマに基づいて、各自写本研究を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
最終年度の前年にデータベース整備に入れたことから、順調だと言って良いであろう。最終年度の2021年度に、1年間かけて完成に向けた詰めを行うことになる。
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Strategy for Future Research Activity |
4月からすでに、アルバイトを雇用してデータベース整備を行っている。本年度は、各タイトルに内閣分類を付すことや、蔵書印の整備など、より専門的な仕事が予定されている。そのため、昨年度まで学部生アルバイトを雇用していたのに対し、今年度は大学院生やオーバードクターを雇用している。前期のうちに一通りの作業を終えて、後期は最後の確認作業に費やす予定である。 また各自の写本研究については、年度末にオンラインのワークショップを行う予定である。
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